モスバーガーが「100円台ハンバーガー」とダブルバーガーシリーズを展開

2009/03/06 05:20

W(ダブル)モスバーガーイメージハンバーガーチェーン店「モスバーガー」などを展開する【モスフードサービス(8153)】は2009年3月5日、複数のハンバーガー商品を発売し、価格レンジ(提供商品の販売価格帯)を拡大すると発表した。340円以上のボリューム感にあふれた「ダブル」系商品を3月24日から、7月初旬にはパティ(ハンバーグ部分)を小さくした「新ハンバーガー」「新チーズバーガー」を100円台後半で発売する(【発表リリース、PDF】)。

W(ダブル)モスバーガー
W(ダブル)モスバーガー

リリースによるとモスフード側では昨今の状況について「ニーズが多様化し、『ちょっとしたぜいたく』『少しでも手軽に』という二極化が進むと共に、家族での利用において大人も子どもも満足できる品揃えが求められる」などと判断。従来の定番商品を中央価格帯商品と定義し、商品そのものの「量」をもとに「量がビッグで価格も上位帯」「量が少なめで価格も下位帯」の2つの商品群を用意し、対応できる層を拡大することにした。

●上位層:W(ダブル)パティシリーズ……3月24日から
1つの商品でよりボリューム感を楽しみたい男性などをターゲット。パティを2枚にするのが基本。

ダブルモスバーガー……440円
ダブルモスチーズバーガー……470円
ダブルテリヤキバーガー……440円
ダブルサウザン野菜バーガー……440円
ダブルハンバーガー……340円
ダブルチーズバーガー……370円

●下位層:新バーガーシリーズ……7月初旬から
既存のハンバーガー・チーズバーガー「に代わり」従来のパティと比べて重さを3/4程度にしたもので発売。

新ハンバーガー……160円
新チーズバーガー……190円

リリースによるとモスバーガーが100円台のハンバーガー商品を展開するのは1980年に発売された150円の商品(明記はされていないがハンバーガーだろう)以来となる。

【「モスドーナツ」の誕生も!? ダスキンとモスフードが資本・業務提携】にもあるように、モスフードはドーナツチェーン店「ミスタードーナツ」を展開する[ダスキン(4665)]と2008年2月に資本・業務提携を締結。悪化する業績の根本的な建て直しを図っている。今回の商品価格のレンジ拡大と、廉価商品の提供開始もその一環だと思われる。特に100円台のハンバーガー提供は、マクドナルドなど一部ファストフード系外食産業が、廉価の商品を展開することで現在の経済状態にうまく溶け込み、業績を大いに伸ばしているのを意識したものだと思われる。

価格帯拡大の戦略はうまくいくのか?
今回の新商品展開は「お客を受け止める領域を拡大する」という点では評価できるし、効果も期待できる。しかし気になる点もいくつかある。元々ハンバーガーのファストフード店において、モスバーガーは「少々高いが味がしっかりしている」というイメージが強く、それだからこそ愛用していた人も多い。今回の価格層拡大でそのイメージが崩れないかどうかという懸念が一つ(もっとも、味そのものもここ数年の間にずいぶんと変わった、という意見も少なくない)。

もう一つは廉価版の商品そのものについて。まず「パティ」を3/4にするため、生産ラインの調整に時間がかかり、発売が7月まで延びるのは仕方あるまい(「ダブル」は焼く際に1枚上乗せすれば済むため、パティそのものの生産ラインの調整は不要)。お菓子の事例にもあるように、最近は「ミニサイズ」の食品が流行っている(少食で済ませたい女性や、「色々なものを少しずつ食べたい」というつまみ食い的スタイルに合致する)ので、ミニサイズ化するのも良い。ただ、パンズ(パンの部分)のサイズについては言及が無いため、こちらのサイズはそのままの可能性がある。パティを小さくしてパンズをそのままにした場合、パティとパンズのバランスが崩れ、味そのものの評価が変わってしまう可能性がある。

さらに、「100円台のハンバーガー・チーズバーガー」といえば、すでにマクドナルドが100円でそれぞれの商品を展開済み。それの数割増の価格で提供する以上、モス側を選ばせるだけの魅力が無ければならない。モスフードとしては「味」で勝負したいところだが、10円玉を数枚積み増しする価値があるだけの味を提供できるか否かが、今後の課題となることだろう。

スポンサードリンク


コメント(Facebook)


▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー