1分以内なら貼り直し可・不思議なテープのり「ピットリトライC」発売

2013/10/24 06:30

このエントリーをはてなブックマークに追加
ピットリトライCトンボ鉛筆は2013年10月23日、貼って約1分以内は貼り直しが出来、その後しっかりと接着するテープのり「ピットリトライC」を同年11月1日から全国の文具店や量販店などで発売すると発表した。価格は262円(税込)。テープ幅8.4ミリ・長さ8メートル。テープ詰め替え式で詰め替えテープは189円(税込)。本体の色はスタンダード、ミント、サクラ、ライムの4種類(【発表リリース:直後は貼り直しでき、後でしっかり接着する「ピットリトライC」】)。


↑ ピットリトライC
↑ ピットリトライC

「ピットリトライC」は貼って約1分以内は貼り直しができ、後でしっかり接着する紙用粘着テープ(紙の質や貼り合わせたときの圧力によって貼り直し時間は変化することがある)。そもそもトンボ鉛筆には「貼り直せたらいい。貼り直せると安心」という意見が寄せられており、例えば「学校では先生から配布されたプリントをノートに貼る学習法が多く、その“プリント貼り”に貼り直せるテープのりがあると嬉しい」「オフィスや家庭では、封筒貼りした後で封入し忘れたことに気付くことがあるため、貼り直せるテープのりがあれば重宝」などが挙げられる。そして貼り直しができる時間についてアンケートをしたところ、「1分まで」が6割以上を占める結果が出た。そこで今回、貼り直し可能時間を1分とし、リトライが可能なテープのりの開発に至ることとなった。

接着力が変化する仕組みは次の通り。テープのりの表面に約1ミクロン(0.001ミリ)のバリア層を形成。これはテープのりの接着力を抑止しながら、ゆっくり紙に染み込んでいく。

↑ リトライできる仕組み
↑ リトライできる仕組み

バリア層が紙へ移行する間が「約1分」で、この間は貼り直しができる。バリア層の移行が終わると、テープのりと紙が密着する面が増えて接着力が強まる次第。胃の中で溶けるカプセル式の薬のようなものだ。

トンボ鉛筆側では今回の商品について、貼り直しの行程などを経てきれいに貼りたい場面を持つもの、たとえばノートのプリント貼り、領収書貼り、封筒貼りなどに適していると説明している。また「貼り直し」という点だけなら仮止めテープでも可能だが、仮止めテープの場合は接着力が弱く時間を経ても接着しないので、しっかり貼りたい場面には適さないとしている。

時間で浸透するバリア層を使ってタイムラグを設け、その間なら貼り直しが出来るという仕組みは非常に面白い。実用化できるかは別だが、理論的にはこのバリア層の厚みを変えることで「貼り直し」の時間を調整できることになる。

そのような商品が登場するか否かはともかく、貼った後に「あ、まずい、あれを入れ忘れた」「ちょっとずれてるな、直したい」という場面には少なからず遭遇するはず。そのような機会がありうる作業の際には、今件商品は大いに役立つに違いない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサードリンク


関連記事


▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2020 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー