任天堂とオリエンタルランド、DSでガイドを受けられる「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」を展開
2009/04/14 05:25



ナビゲーション(左)と伝言板(右)
「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」は、イクスピアリ(140のショップやレストランと、映画館、ライブハウスなどが整備されている、総合的ショッピングセンター)の施設特性にあわせて任天堂がシステムを開発したもので、イクスピアリを訪れる人たちの利便性と体験価値がより一層高まる、新しいサービス。
イクスピアリ利用客に「本人が所有の」ニンテンドーDSを持参してもらい、所定の場所でソフトをダウンロードすると、ショップやレストラン、映画館などの情報検索が可能となる。さらに行きたいお店や場所を選ぶと、画面上のマップに妖精が現れ、目的地までの最短ルートをナビゲーションしてくれる。

情報検索
また、イクスピアリを舞台にした“クイズ”や“妖精探し”といった探険家気分に浸れるゲームで盛り上がったり、伝言板で待ち合わせやショッピングに関する情報交換も可能。単なるガイドソフトとしてだけでなく、エンターテインメント性も併せ持った内容となっている。
情報検索では単純に店舗を探すだけでなく、例えば映画館の上映スケジュールを調べたり、ベビーカー・車椅子に配慮したルート案内も確認できるなど、かゆいところに手が届く仕様。
DSシリーズによるガイド用情報端末としての活用方法といえば、以前にも【任天堂のDSライトを美術館案内端末として利用する件、東京渋谷の「スーパーエッシャー展」と判明】や【DS使った館内案内を疑似体験・NOMであの「時雨殿」紹介】などで紹介したように、美術館や展示会などが頭に思い浮かぶ。カラー液晶による繊細な表示、入力方式として誰にでも気軽に操作可能なタッチパネルが使える、通信機能も実装など、DSの潜在力をフルに使いこなした事例だ。
ただしこれらはいずれも「会場側で用意したDS本体(あるいはそのカスタマイズ版)を貸し出して使ってもらう」もの。今回のように「DS本体は利用者が持参。専門ソフトを無料でダウンロードサービスにて提供し、使ってもらう」という利用方法は今まで聞いたことが無い。それだけニンテンドーDSが普及していることの裏づけに他ならないが、同時に任天堂やオリエンタルランドの太っ腹さがかいま見られる。
いわば携帯ゲーム機のソフト無料配布による、施設の便宜性向上。ありそうでなかなか無かったこの使い道でどれだけ成果が上がるのか、気になるところではある。

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