【更新】ウェブマネー、個人間で直接電子マネーをやり取りできる「ぷちカンパ」「速フリ」提供へ

2009/05/15 05:11

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ぷちカンパイメージ電子マネー「WebMoney」を提供する【ウェブマネー(2167)】は2009年5月14日、インターネット上で使えるプリペイド(先に支払いを済ませるタイプ)の決済手段として浸透している「WebMoney」を個人間でやり取りできる・個人ベースで決済手段を導入できる(いわゆるP2P、C2C)新サービス「ぷちカンパ」「速フリ(ソクフリ)」を同年6月15日から開始すると発表した([発表リリース])。


「ぷちカンパ」の利用スタイル
「ぷちカンパ」の利用スタイル

「ぷちカンパ」などのシステムを導入して個人間で「WebMoney」のやりとりが出来るようになると、リリースにもあるようにインターネット上で展開されるコンテンツ(ニュース、ブログ、小説、歌、漫画など)に対し、利用者がカンパ(寄付)を「WebMoney」で提供したり、同人誌などの創作物を販売して代金を「WebMoney」で受け取るなどの活用方法が可能となる。

それぞれのサービスの概要は次の通り。

■ぷちカンパ
・任意の金額の電子マネー「WebMoney」を、簡単に寄付(カンパ)できる
・受け取る側は事前に口座管理サービス「ウェブマネー ウォレット(+)」に登録。「ぷちカンパボタン」をブログパーツ形式で作成しブログなどに設置(「ウォレット」=「財布」の意味)。
・支払う側はこのボタンを押して手持ちの「WebMoney」のデータなどを入力し、ポイントを「送信」して支払う。

■速フリ
・個人のサイトやブログに支払い窓口(決済画面)を開設し、個人間で電子マネー「WebMoney」のやり取りができる
・個人ベースで有料サービス(創作物などのサービス)の代金を「ウォレット(+)」で確認した後、代金支払いをしたユーザーに該当するサービスを提供することができる(要は先払いシステム)。

受け取った「WebMoney」は支払方法として「WebMoney」が使える各種サービスに利用できる(換金は現時点では不可能)。手数料は支払う側が負担することになるが、今のところ利用規定、手数料の割合などは未定。

「WebMoney」はインターネット上で決済を行う方法として、特にゲーム関連をはじめとしたサービスで利用されている。クレジットカードが無くても、コンビニやパソコンショップなどで購入できるので、利用層が幅広いのが利点。さらに交換手数料が5%かかるものの、楽天市場で使用できる「楽天スーパーポイント」への交換も可能なので、ポイント利用の守備範囲は非常に広い。

海外では各種カードや「PayPal」などを使った少額決済サービスを使い、ウェブサービスの代金支払いや「カンパ」を個人ベースで導入できる仕組みが普及している。しかしカードの普及率が海外ほど高くなく、「PayPal」も使われていない日本では、インターネット上で少額のやり取りをする手法が無く、難儀している人も多かったはず。今回低いハードルで「WebMoney」による支払い・カンパの利用が提供されることで、ウェブ上の創造物に対して対価を受け取る機会が増えることになる。

使い勝手をはじめ気になるところも多いが、6月15日の提供開始以降、注目すべきサービスといえよう。

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