ダイキン工業、ストリーマ放電技術が強毒性インフルエンザウイルスを完全分解することを実証
2009/05/27 06:23



ストリーマ放電技術
ストリーマ放電技術は2004年にダイキン工業が開発した技術で、高速電子を安定的に発生させることによる空気浄化技術。プラズマ放電の一種であるストリーマ放電を用い、酸化分解力の強い「高速電子」を3次元的・広範囲に発生させるため、一般的なプラズマ放電であるグロー放電と比べると、酸化分解力が1000倍以上になる。この酸化分解力を用いることで、ニオイ、菌類・室内汚染物質(ホルムアルデヒドなど)に対して持続的な除去効果が認められており、これまでにも弱毒性インフルエンザウイルス、ノロウイルス、食中毒の原因となる毒素や細菌(黄色ブドウ球菌、大腸菌、O-157、カビやダニ)などの不活化効果があることが確認されている。
今回、ベトナム国立衛生疫学研究所で行った実験により、ストリーマ放電を該当する鳥インフルエンザウイルスに照射すると、1時間後に97%ほど、3時間後には100%の分解・除去が確認できた。

実証実験結果

推定されるインフルエンザウイルスへの反応メカニズム。ストリーマによりインフルエンザウイルス表面のタンパク質を酸化分解し、インフルエンザウイルスの感染性が失われているものと考えられる。
ダイキン工業ではこれまでにも自社商品(空気清浄機など)にストリーマ放電技術を用いて、アレルゲンや細菌、ニオイなどの不活化効果を発揮している。今回実証が出来た今件の鳥インフルエンザ分解・削除効果も、今後反映されることだろう。

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