そごうと西武などの百貨店が合併、「そごう・西武」が誕生

2009/05/30 09:27

西武百貨店イメージ【セブン&アイホールディングス(3382)】は2009年5月29日、同グループの百貨店事業に携わるグループ会社4社の組織改編を発表した。中間持株会社で各百貨店の経営指導を行うミレニアムリテイリング、百貨店事業を展開するそごう、西武百貨店を同年8月1日付けで合併する。その上で、首都圏で2店舗を運営するロビンソン百貨店を吸収合併し、合併会社はセブン&アイHD傘下の百貨店を一体化して運営することになる(【発表リリース】)。

【「百貨店でモノを買う理由は?」を考えてみる】【百貨店 衣料品客離れていく 行き着く先はモールとネットに】、そして月次のスーパー・デパートの売上データなどからも分かるように、小売業種としての百貨店は構造的な問題を抱え、どの店舗も大変な状態にある。大手ではあの阪急と阪神が合併するなど(【阪急と阪神合併、「阪急阪神百貨店」に】)、大規模な業界再編が進められている。

今回の合併劇もその「業界再編」の流れの一つで、セブン&アイの傘下の百貨店事業を一つにまとめ、「百貨店事業経営の効率化と競争力の強化」を図ろうというもの。流れとしては「ミレニアムリテイリング、そごう、西武百貨店」三社が合併し「そごう・西武」が2009年8月1日に誕生、その後「そごう・西武」がロビンソン百貨店を9月1日に吸収合併という形をとる。最終的なそごう・西武の資本金は100億円、社長には現西武百貨店・そごう・ミリニアムリテイリングの社長を兼任する山下國夫氏が就任する。

元々別会社ではあったものの、トップがすべて同一人物なことや、セブン&アイというグループの傘下企業であることなど共通点も多かった三社だが、今回の合併で一層の効率化が図られることになる。これと前後して9月30日には競争力の低下を理由として100年以上の歴史を持つ西武百貨店の北海道・札幌店の閉鎖も決定しており、経営基盤の立て直しを本格的に行うことを示唆している。

百貨店の不振さは昨今の景気後退を一因とするが、同時に小売業態の変化がもたらした百貨店という販売スタイルの根本的な部分に根ざす問題点が原因。一体化して機動力を手に入れたそごう・西武が、どのような大なたを振るうのかが気になるところだ。

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