【更新】ヤマハ発動機(7272)、幼児2人を乗せて走れる電動アシスト自転車「PASリトルモア リチウム」発売へ
2009/06/24 07:43




PASリトルモア リチウム
【自転車協会が三人乗り自転車公認の公認ルール策定・今夏以降に発売へ】で解説したように、数年来問題視されていた「幼児2人同乗自転車」(三人乗り自転車)問題については、自転車協会がBAAマーク(自転車協会認証)制度で取扱を開始、7月1日(一部地域を除く)に公安委員会規則に自転車の乗車人員が定められるため、その後公式に認定・取扱・利用が可能となる。
「PASリトルモア リチウム」はもちろん自転車協会制定の安全基準をクリアしており、フロントにチャイルドシートを標準装備。別売オプションのSGマーク適合チャイルドシートをリアキャリア(後部座席部分)に取り付けることで幼児2人を乗せることができる(つまり購入本体だけでは前部の一人のみ幼児を乗せられる)。このフロント・チャイルドシートは「スーパーエンジェルシート」とも呼ばれ、幼児を乗せないときにはフットレストを閉じることで大型のバスケットとしても利用できる。

その他、電動ハイブリッド自転車の特性の一つであるアシスト制御の設定において、幼児同乗時を考慮して負荷を軽減するようにプログラムを見直し、さらに高出力・耐久性の高さが自慢のリチウムイオンバッテリーを搭載(従来型と比べて一回の充電あたりの走行距離は1.6倍ほど)。
その他詳細はリリースに記載されている通りで、幼児二人を載せて運ぶ3人乗り自転車としては、申し分ないスペックを有しているものと思われる。ただし問題なのは価格で、オプションのリアキャリア([メーカー公認のはこちら])をあわせると14万円は軽く超えてしまう。【3人乗り自転車、すぐに欲しい人は5%・最大のハードルは価格にあり】にもあるように、利用層においても「最大のハードルは価格」という認識で固まっており、「価格と安全性・基準クリア」という相反する問題をいかに乗り越えて行くかが、今後の3人乗り自転車問題の焦点となることだろう。あるいは自治体単位での、3人乗り自転車向け低金利貸付制度などの創設も求められよう。

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