初音ミクのアルバム「supercell」がゴールドディスク認定
2009/07/15 06:57


日本レコード協会では日本国内で発売された音楽作品(シングル・アルバム・ビデオなどの物理メディア)について、出荷100万枚以上を「ミリオン」、25万枚以上を「プラチナ」、10万枚以上を「ゴールド」として毎月発表している(50万枚以上を「ダブルプラチナ」と呼ぶことも)。
冒頭でも触れたように、昨年の同時期で3本を数えたミリオンセラーは今年は1本。各グループ・歌手のリリースタイミングの違いなどもあるが、なかなか辛い状況が改めてつかみとれる。他方今回特筆すべき動きとして、音声合成システム「ボーカロイド」の初音ミクが歌う人気の楽曲を収録したアルバム『supercell』(クリエイター集団supercellのメジャーデビューアルバム。初音ミクが歌う12曲が収録され、DVD付で3月に発売済み)が10万枚を突破したとして、ゴールド認定を果たしているのが確認できる。

ゴールド認定された「supercell」
着メロや着うたの部門では、例えば直近では『マクロスF』関連の主題歌「トライアングラー」や「ライオン」などが上位に顔を見せ世間を騒がせることがあり、ここ数年では『涼宮ハルヒの憂鬱』の「ハレ晴レユカイ」や『らき☆すた』の「もってけ! セーラーふく」などがゴールド認定を受けている。また最近では【「けいおん!」主題歌の2曲が10万枚突破でゴールド認定】にもあるように、アニメ「けいおん!」の主題歌二曲「Cagayake!GIRLS」「Don't say ”lazy”」が5月にゴールド認定されている。
今までの「コンピューターによる音声合成はぎこちなくて、歌わせても単語のつながりの文章の棒読み程度」という既存概念を根本からひっくり返すと共に、音声合成の楽しさをパソコン世代に浸透させた、いわば革命的存在の「初音ミク」によるアルバムが、初のゴールド認定。今後”歌手”「初音ミク」が続々ゴールド認定、さらにはプラチナ認定を受けるとはあまり考え難い。しかし先の「けいおん!」の曲同様に、一定以上のセールスをあげているこれらの作品について、他の認定作品と分け隔ての無い評価認識をして欲しいものである。

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