【更新】東証でオプション取引のシミュレーターを無料公開へ

2009/08/21 05:26

オプション取引イメージ東京証券取引所は2009年8月20日、【シンプレクス・インスティテュート】の協力を得た上で、ネット上で有価証券のオプション取引の疑似体験ができる「有価証券オプションシミュレーター」を開発したと発表した。同年9月1日から東証ウェブサイト上で公開され、誰でも無料でアクセスが可能となる。今シミュレーターの提供について東証側では、同年10月5日からオプション取引用新システムの稼働・マーケットメイカー制度の導入による、オプション銘柄の売買環境整備に向けたものと説明している([発表リリース])。

有価証券オプションシミュレーター
有価証券オプションシミュレーター

「オプション取引」は金融派生商品(デリバティブ)の一種で、単に「オプション」とも略される。対象となる金融商品に対し、一定期間内において一定の価格など(行使価格)で取引する権利(オプション)を売買する取引を意味する。穀物を取り扱う農家が将来の価格の大規模な変動に備えて売買するなど、本来はリスクヘッジのための商品だが、オプションそのものを積極的に売買し、積極的な利益を得ようとする投資家も多い。

まとまった量の個別株式においても、使い方次第でオプションは有益なリスクヘッジ手法となるが、日本ではほとんど取引されていないのが実情。東証では2009年10月5日からオプション取引用新システムを稼働させるとともに、本格的なマーケットメイカー制度を導入。売買の活性化と個別株式に対する投資手法の選択肢の幅を広げるよう準備を進めている。

そこで東証側では今回、「有価証券オプションシミュレーター」を公開することで、オプションの知名度向上とトレーニングの場の提供を推し量ろうとしている。同シミュレーターでは仮想の投資資金を元手に仮想市場で有価証券オプション(個別株オプション)の売買を行い、取引の開始から決済・権利行使までの一連の流れや、株価変動に応じた実際のオプションの値動きを体験できる。架空銘柄に設定した複数の株価変動シナリオの中で、オプション投資初心者から上級者まで習熟度に応じて、オプション取引の実際を体感できるとのこと。

果たしてシミュレーターの出来栄えがどのようなものか、そして10月から稼働される各種オプション制度がいかなるものか、これらは実際稼働してみないと分からない(後者についてはまだ詳細のリリースが無いようだ)。今後の動向について、注意深く見守りたいところだ。

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