無料・無登録でバックナンバーがすべて読める…インターネット白書の過去分を収録した「インターネット白書ARCHIVES」オープン
2014/02/27 07:30


↑ インターネット白書ARCHIVES
「インターネット白書」は1996年発刊分を第一号とする、年鑑スタイルのインターネット界隈を網羅した白書。200ページ強のページ構成・A4変型判のスタイルを有し、個人の利用性向や浸透している各種デバイス、インターネット界隈のサービスやビジネスの動向、通信環境、商品展開、関連する社会情勢、その他各種話題について、日本を中心に事細かに解説している。その年その年のインターネットに関する情勢が集約されており、他の白書同様に記録保全的な意味合いとしての価値も非常に高い、百科事典的なものとして知られている。
今回無料公開が開始されたのは、第一号となる1996年分から2012年7月に発売された2012年分までの計17冊。一括読み込みのスタイルではなく、細かい部・章・項目毎に各号の白書トップページからリンクが張られており、それらをクリックすることで各PDFファイルにて該当ページを読み解くことが出来る。

↑ 各号の白書トップページには細かい項目単位でリンクが張られており、そのリンクから該当ページを閲覧できる
「インターネット白書」の最新号となる「2013-2014」は2014年1月31日に発売されており、こちらはまだ書籍版のみでの展開となる。日進月歩どころか秒進分歩で進むインターネット界隈の動向を記した白書であることに加え、掲載されるデータも少なからずが更新型のものとなることから、新たに買い求める人の需要は最新版に集中し、わざわざ過去の白書をバックナンバーとして購入する人はあまり居ない。また定期購入している人は、過去の白書を買い直すことも無いため、最新号が出た時点でそれ以前の号の需要はほとんど無くなる。
その需要実状から、今回過去の白書についてデジタルライブラリー化した上で無料公開したものと考えられる。これならば過去の資産を有効に不特定多数に使ってもらうだけでなく、最新号の公知宣伝材料としても有益なものとなる。
1996年といえば日本にインターネットが本格的に普及し始めるはるか前の話。アーカイブ化された白書の表紙だけでも、インターネットの普及、ビジネスへの本格的な導入、通信環境の高速化とモバイルの展開、さらにはソーシャルメディアの台頭など、インターネットの歴史の流れを事細かに知ることが出来る。最新の状況・データを確認し推し量るには書籍版の購入が必要不可欠となるが、アーカイブ版を読み進めていくうちに、購入意欲もかきたてられることだろう。
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