これは注目・ミスドも専用のおかゆやスープ、パンで朝食メニューに本格参入
2014/03/31 15:55
ダスキンは2014年3月31日、同社が運営するドーナツをメインとした軽食チェーン店ミスタードーナツにおいて、同年4月1日から朝食用メニュー「ホットモーニングセット お粥(かゆ)セット」「ホットモーニング スープセット」の2種品目を発売すると発表した。「お粥セット」は「ぽかぽか生姜の鶏粥」「チーズが香る野菜粥」「蟹・鮑・フカヒレのごちそう粥」の3種類いずれかとドリンク1杯のセット、「スープセット」は「小柱と野菜のクリームチャウダー」「野菜を食べるミネストローネ」いずれかと、ドーナツ・パイ・ブレット1個と、ドリンク1杯のセット。いずれも飲茶取扱店のみにて提供。販売時間は各店オープンから朝11時まで。価格は「蟹・鮑・フカヒレのごちそう粥」が530円、それ以外の「お粥セット」は460円、「スープセット」は480円(すべて税込)。お粥、スープ、ブレッドいずれも単品での発売も行う(【発表リリース:『ホットモーニング お粥セット/スープセット』4月1日(火)発売開始】)。
↑ ホットモーニングセット お粥(かゆ)セット
↑ ホットモーニング スープセット
今回登場する温かい系統の朝食用メニューのセットは、従来より発売され朝食向けとしても食されているドーナツやパイとコーヒーとの組み合わせより、もう少し食べ応えのある朝食を食したいという利用者の要望に応えた商品群。説明にいわく「朝にぴったりなセットメニュー」とのこと。
「ホットモーニングセット お粥セット」は新商品となるお粥3種類の中から1品、そしてドリンク1杯。「ホットモーニング スープセット」は新商品のスープ2種類の中から1品、ドーナツやパイまたは新商品のパン(ブレッド)の中から1個、そしてドリンク1杯のセットとなる。お粥、スープ、パンはいずれも今回の朝食用メニューとして新登場する商品で、単品での購入も可能。
新商品の概要は次の通り。「ぽかぽか生姜の鶏粥」は鶏肉のスライスと鶏そぼろ・鶏油を使用した、あっさりしながらもコク深いお粥で、生姜がアクセントとなっている。「チーズが香る野菜粥」はにんじん、たまねぎ、じゃがいも、キャベツなどの野菜を煮込んで作った野菜のポタージュに、とろけるチーズを合わせたお粥。野菜の旨味をチーズのとろみが優しく包み込む。「蟹・鮑・フカヒレのごちそう粥」は名前の通りごちそう的なお粥。蟹・鮑(あわび)・フカヒレ(フカヒレ、ゼラチン加工品の人工フカヒレを使用)を用いた海鮮風味の一品。
↑ 左からぽかぽか生姜の鶏粥、チーズが香る野菜粥、蟹・鮑・フカヒレのごちそう粥
スープでは「野菜を食べるミネストローネ」はトマトのピューレとペーストを使ったスープをベースとし、キャベツ、たまねぎ、じゃがいも、にんじん、れんこんと野菜を盛りだくさんに合わせ、さらにベーコンで味のアクセントを添えた、具を食べるスタイルのミネストローネ。「小柱と野菜のクリームチャウダー」は小柱(いたや貝)と魚介の旨味を活かしたスープをベースとし、じゃがいも、たまねぎ、にんじん、ベーコンを合わせたクリームチャウダー。
↑ 野菜を食べるミネストローネ(左)と小柱と野菜のクリームチャウダ(右)
そしてミスタードーナツでは珍しい部類となるパン(ブレッド)では、「エッグ&チーズブレッド」はゴマ入りの口どけの良いパン生地に、タマゴスプレッドとチーズをトッピングし、オーブンで焼き上げた一品。「ベーコン&チーズブレッド」は、ゴマ入りの口どけの良いパン生地に、ベーコンとチーズをトッピングし、オーブンで焼き上げている。いずれも温めた上での提供となる。
↑ エッグ&チーズブレッド(左)とベーコン&チーズブレッド(右)
大手ファストフードにおいては朝食需要に注目した動きを強めており、各社とも朝食メニューの強化や朝食メニューの販売時間帯の拡張を実施している。また朝食対策の強化の共通点として、和食系、ご飯タイプのメニューに重点を置いた展開をする傾向がある。今回ミスタードーナツが提供を始める朝食メニューでもお粥をメインに据えているが、元々お粥やチャーハンといったご飯系の飲茶メニューの実例はあるものの(現在でも発売中)、本格的な展開をするのは珍しい。
また洋食系の朝食メニューとしてスープを発売するのに合わせ、新規にパン(ブレッド)をも登場させるあたり、ミスタードーナツ側の本気度がうかがえる。さらに「蟹・鮑・フカヒレのごちそう粥」は超えてしまうが、それ以外のセットメニューはいずれも500円玉一枚でお釣りが来る価格であることから、手軽な朝食のイメージを印象付けさせる価格設定と見ることもできる。
これから新年度を迎えることもあり、新しい環境で日々の生活を過ごす際に、朝食を摂る場所の品定めをする機会が生じる人も多いはず。今件ミスドが朝食のラインアップを充実強化したことで、新年度はますます選択肢が増え、あるいはローテーションの種類が増えることになりそう。また日々の朝食用として使うだけでなく、お粥やスープなどメニューそのものの味わいを楽しむために足を運ぶのも良さそうだ。
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