北海道新幹線開業に向けて新型車両H5系発表・ベースはJR東のE5系
2014/04/17 07:30
JR北海道は2014年4月16日、北海道新幹線の新函館(仮称)開業に向けて、JR東日本が運用している新幹線車両のE5系をベースにした北海道新幹線用車両「H5系」を4編成・40両製作すると発表した。「北海道への旅の序章として、その先の旅への想いを奏でる-Prologue of the North Experience-」をコンセプトとし、外装の帯の色をE5系の「はやてピンク」から「彩香(さいか)パープル」に変えるなど、内外装の一部を変更する(【発表リリース:北海道新幹線用車両について】)。
↑ 北海道新幹線用車両H5系
今回発表された北海道新幹線用車両「H5系」では、東北新幹線への直通運転を考慮し、基本仕様、具体的には10両編成の車両編成や各種内外設備、時速320キロで走行する性能などはJR東日本が展開するE5系と何ら変わりはない(ただし、北海道新幹線の営業最高速度は時速260キロ、在来線との共用走行区間(青函トンネル)は当面時速140キロ)。
基本はE5系とする一方、独自感をアピールするため、外観にはカラーリング面で一部手が加えられる。色合いの基調は東北新幹線をベースとするものの、帯の色はライラックやルピナス、ラベンダーなど北海道を想起させる花々から紫色(彩香パープル)を採用。
車両編成は普通車8両、グリーン車1両、グランクラス1両の計10両編成。内装も基本はE5系と同じだが、一部に北海道独自のデザインを取り入れるとのこと(具体的仕様は現時点では未発表)。定員は731人(グランクラス18名、グリーン車55名、普通車658名)。
↑ 車内イメージ
今件車両は全部で4編成製作されるが、今年の秋には第1編成が完成する予定。今件車両の展開・北海道新幹線の開通により、現在函館から東京間の所要時間が5時間10分だったものが、新函館から東京間で4時間9分ほどに短縮されることになる(北海道新幹線の新青森・新函館間は2016年3月までに開業予定)。実運用はもうしばらく先の話となるが、特に北海道在住の人には待ち遠しい話に違いない。
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