KADOKAWA、フロム・ソフトウェアの株式80%を取得・子会社化
2014/04/28 16:00
KADOKAWAは2014年4月28日、ゲーム制作会社のフロム・ソフトウェアの株式を取得し、子会社化することを発表した。トランス・コスモスなどが保有するフロム・ソフトウェアの株式を2億6800万円で取得し、取得後は80%の株式を保有することになる。同年5月21日に取得予定。株式の取得後は角川ゲームスと共に角川グループのゲーム事業の中核会社として事業を展開する予定であると説明している(【発表リリース:「株式会社フロム・ソフトウェア」株式取得(子会社化)のお知らせ】)。
↑ フロム・ソフトウェアの新作「DARK SOULS II」のデモ映像。【直接リンクはこちら:DARK SOULS II Launch Trailer】
フロム・ソフトウェアは家庭用ゲーム機向けの開発及び販売を主力事業としている企業で、、「DARK SOULS」「アーマード・コア」「天誅」シリーズなどのような3D系アクションタイプのゲームを得意分野としている。昨今では特に据え置き型の高性能ゲーム機向けのタイトルに長け、国内だけでなく国外からも注目を集めている企業として知られている。
KADOKAWAではフロムの特性、そして独自の高い技術力に着目。KADOKAWAの100%子会社である角川ゲームスと共に得意分野を生かしながら互いのゲーム制作を強化できるとともに資源を相互補完することなど、両社の事業を拡大発展させるための協議をフロムと重ねた結果、フロムが角川グループの一員に加わり、角川ゲームスとのシナジー効果を発揮することが最善の選択肢であるとの合意に至り、今回のKADOKAWAによる株式取得・子会社化に至ることとなった。
今後フロム・ソフトウェアでは、角川ゲームスとの間で企画、開発、販売における資源を相互に活用し、両社の強みを生かした新しいIP(知的財産)およびゲームの制作、成長が見込まれる海外市場や新しいゲームプラットフォームを見据えた事業展開を行い、角川グループ各社と連携したネット・デジタル、グローバル市場への進出も積極的に行っていく予定としている。
なお今件は本日開催されたKADOKAWAの取締役会で決議され、決算発表時に公知されている。
フロム・ソフトウェア側では記事執筆時点で今件発表への言及は無く、提供ソフトや発売予定ソフトに関する状況変化に関わる説明もまだない。今後、フロム・ソフトウェアの技術を活用し、KADOKAWAのコンテンツを活かしたタイトルの展開など、色々な可能性に期待が出来よう。
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