ダイヤル式の初代テプラが復刻発売・ダイヤル入力で機能は現在の家庭用モデル並
2014/05/13 13:55


↑ 「テプラ」PRO SR55
名前をはじめとした短文を書き連ねたシール、ラベルを気軽に作ることができるラベルライター「テプラ」は1988年に国内初となる漢字変換が可能なコンパクトなラベル作成機として開発。2013年11月には発売25周年を迎えている。現在もキングジムの「テプラ」は日本語ラベルライターの国内シェアトップブランドとしてその名を知られている。
今回登場する「テプラ」PRO SR55は、その長い歴史を有する「テプラ」の初代機種となる「テプラ」TR55の復刻版にあたるモデル。ダイアル入力方式を採用し、キーボードの操作やローマ字入力を苦手とする子供やシニア層などでも、ダイヤル回転のみでラベルを作ることが出来る。消耗品となる専用テープカートリッジは、現在最も普及しているPROテープカートリッジが使用できるため、カラーラベルやアイロンラベルなど豊富な種類から選ぶことが出来る。
見た目、操作様式は初代TR55と類似しているものの、実装機能は「テプラ」の家庭向けモデルをベースにしている。液晶画面は、6文字×2行で表示されるので見やすく、入力や編集がしやすくなっている。書体は「明朝体」「ゴシック」「てがき」の3種類、絵文字・記号は813種類、外枠・表組みは70種類搭載。これらを駆使することでデザイン性の高いラベルを作成可能となる。また「ファイル登録」機能で頻繁に作る名前やフレーズを5個まで保存できる。

↑ 収録している絵文字・記号は813種類
「テプラ」の現在のラインアップは小型キーボード付で直接入力するタイプと、パソコンなど他のハードとの連動利用を前提としたプリンタライクの2種類に分かれており、今件のようなダイヤル式のものは発売されていなかった。説明では「25周年記念としての復刻版」と銘打ってはいるが、もう一つの理由である「キーボードの操作やローマ字入力を苦手とする子供やシニア層」に向けたアピールは非常に大きく、価値のあるものといえる。

↑ 操作方法
少子化が進む中で個人・一般世帯ベースでどこまで需要が生じるかはやや疑問があるが、資料のラベリングや室内環境の覚え書き(例えば照明スイッチ)、調味料入れの中味の明記など、ラベルを貼ることで便宜性が増し、リスクを減らせる場面は案外少なくない。また、PROテープカートリッジが使えるため、蓄光ラベルやマグネットテープなども使えることから、発想次第でさらに有意義な使い方ができる。
半ばレトロ感覚のギミックが好きな人向け、半ばすき間的な需要への対応という感もあるが、意外に求める人は多いかもしれない。
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