専用ゴンドラ導入、週替わり・月替わりのお買い得商品も…ファミマで野菜充実作戦開始
2014/05/21 07:00
ファミリーマートは2014年5月20日、野菜販売専用の常温ゴンドラを順次導入することを発表した。また関東地方を中心とした同社店舗約4500店舗では同年6月6日以降、旬の野菜を中心に、週替わり・月替わりでお買い得商品を展開することも明らかにしている。この取り組みは実証実験も兼ねており、今後全国の同社店舗に拡大していくとのこと(【発表リリース:ファミリーマートで野菜のラインナップを拡大 うれしい“お買い得商品”も毎週登場!】)。
↑ 野菜販売専用の常温ゴンドラ(例)
今回導入される野菜の常温販売用のゴンドラは、コンビニでの生鮮食材の序用拡大に応えてのもの。これは少子高齢化・世帯人数の減少、共働き世帯の増加など社会的状況の変化に伴い、コンビニで買い物を済ませてしまおうという、半ばコンビニのスーパーマーケット化現象によるところが大きい。ファミリーマートでも過去3年間で野菜の売上は約3倍(!)に伸長しているという。
同社の対応策として今回発表されたのは、これまでカット野菜などは冷蔵の売り場に展示していたが、これに加えて常温販売用のゴンドラを新規に導入、売り場面積を約4倍に拡大し、野菜の品揃えを拡大するというもの。またその野菜売り場では旬の野菜を中心に、週替わりの「お買い得商品」・月替わりの「お買い得商品」を各1種類ずつ提供していく(例えば月替わりのお買い得商品としては、6月6日から7月3日までの予定で、キャベツ1玉を税込128円で販売する予定)。お買い得商品の展開は6月6日以降関東地方の店舗で、7月以降順次全国展開に向けて拡大を進めていく予定。
大手コンビニにおける店外、あるいは店内の専用コーナーを新設することによる本格的な野菜販売はすでにセブン-イレブンやローソンなどで確認されている。店舗の大きさなどの関係もあり、フォーマットは一定ではないが、商品の在庫状況で見る限りは一定の需要が発生しているように見える(その分商品管理も大変そうだが)。今回発表されたファミリーマートの試みは、チェーン店共通の様式によるもので、注目に値する動きといえる。
また常温販売用のゴンドラの写真をよく見ると、上部にはカレールーや各種レトルト系料理の素などが配され、いわゆる合わせ買いを誘引する仕組みが施されているのも注目に値する。従来コンビニではこれらの商品は回転率が低めではあるが、野菜と共に購入機会を提案することで、注目され、購入頻度は大いに高まるものと予想される。
今後具体的にどのようなスタイルで販売が行われるのか、ラインアップの実情も合わせ、注目していきたいところだ。
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