1両で1室の上級客室も・緑の曲線が織りなす超豪華ホテル風寝台列車、JR西日本がイメージ発表
2014/05/22 07:00


↑ 流線型を基調とした外観と特徴的な展望デッキを有する
今回発表された寝台列車は、客室車両6両、公共使用となる食堂車1両、ラウンジカー1両、展望スペース付きの先頭車2両(編成の両端)で構成される10両編成となる。客室は2クラス(1両あたり1室と3室)が用意され、定員は30人程度。1編成に1両のみの、1両1室で占められる上級客室では、バスタブ付きのバスルーム、さらにはプライベートバルコニーまでも導入され、コンセプト通り「走るホテル」的な構成となっているのが特徴。

↑ 1両1室から成る上級客室のイメージなど
車内インテリアは「上質さの中の懐かしさ」のコンセプトに基づき、利用客が洗練された上質さ、そして心の奥底から安らぎを得られるような懐かしみを覚える「ノスタルジック・モダン」をテーマに、京都迎賓館の設計などにも携わった建築家・インテリアデザイナーの浦一也氏が担当する。
動力方式はディーゼル発電機にて発電した電力とバッテリーアシストによるモータ駆動からなるハイブリッド方式。そのため非電化路線にも乗り入れることが可能となっている。
昨今ではJR各社が豪華な旅行用列車の新設や、蒸気機関車の再編成を行い、旅行プランによる観光需要の喚起を模索している。多分に定年退職を迎えた団塊世代の旅行需要を見込んだもので、落ち着いた雰囲気と、一昔前のレトロモダン的なリッチ感を有しているのが特徴。今回の寝台列車も、その流れにマッチした内容の列車といえる。
重厚感と高品質感で織り成される中に、どことなくノスタルジックさ、高度成長期における高級感を覚えさせるデザインからは、特に団塊世代層にとって、非日常的な空間の中で心からの安らぎを覚えさせてくれるに違いない。
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