任天堂、Wii・DSメールニュースの配信終了。「今後はツイッターで更新情報をどうぞ」
2014/05/22 15:55
任天堂は2014年5月22日、同社の家庭用ゲーム機Wiiに関する情報を配信するメールマガジン「Wiiメールニュース」と、携帯用ゲーム機ニンテンドーDS向けの「DSメールニュース」について、同年8月末で配信を終了すると発表した。今後は任天堂の公式ツイッターアカウント(@Nintendo)で逐次更新情報を配信していくとしている。また取得しているメールアドレスはサービス終了後に破棄する(【「Wii(ウィー)」の最新情報配信について。】)。
↑ 「Wii(ウィー)」の最新情報配信について。現在は「メール配信サービス登録終了のお知らせ」がトップに掲載され、新規登録は不可能となっている
「Wiiメールニュース」と「DSメールニュース」は、それぞれWiiとDSに関する任天堂公式サイト内の更新情報などを逐次、主要項目の見出しと共に伝えていたもの。いわば公式サイトの更新通達サービスのようなものだと思えばよい。主力機種がWiiからWii U、DSから3DSに移行するにつれ、公式サイト上の更新情報も当然それらの新機種のものが多くなるため、昨今では実質的に「Wii Uメールニュース」「3DSメールニュース」的な状態となっていた。
昨今ではソーシャルメディアの普及に伴い、公式サイトの更新通達が即時伝達できるようになったこと、電子メールの利用動向が以前と比べて落ちていること、更新通達のみなら文字数はさほど必要ないことなど、いわゆるメールマガジン的な今サービスの存在意義は薄れつつあるのが実状だった。
会員に届いた「メール配信サービス終了のお知らせ」や公式サイトの解説によれば、「Wiiメールニュース」と「DSメールニュース」は双方とも今年8月末で配信を終了し、新規登録はすでに終了している。また登録・配信に使われているメールアドレスは、サービスが終了した時点で破棄する(=他の要件には使わない)。今件がこのタイミングで発表されたのは、会員規約の第11条に「本サービスを終了する場合、当社はその3か月前までに、会員の登録メールアドレスに対して電子メールによる終了の通知を送付します」とあり、8月末に終了する場合には、今月末がタイムリミットとなるからに他ならない。
今後任天堂では最新情報の更新状況について、公式サイト上で逐次公知するのはもちろんだが、ツイッター上の公式アカウントでも通知を行うとのことである。
Wii Uバーチャルコンソール『ファイアーエムブレム 烈火の剣』は本日配信開始です。http://t.co/1EHVps3u1N http://t.co/2J0iNBHMu3
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2014, 5月 14
↑ 任天堂公式ツイッターアカウントでの更新通達の一例
特に若年層におけるコミュニケーションが電子メールからソーシャルメディアに移り変わりつつあることは【若者のコミュニケーションはメールからソーシャルメディアへ…意志疎通メディア利用状況を探る】などでも伝えた通り。より気軽な意思疎通に便宜性を覚えてのことだが、今回任天堂がメルマガを終えてツイッターによる更新伝達に切り替えるという事例もまた、それを裏付ける事象の一つとして、覚えておくべきものといえるだろう。
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