開けた瞬間凍る不思議さ、三ツ矢サイダー新作「フリージングサイダー」セブン-イレブン1000店舗で先行発売

2014/05/28 07:30


フリージングサイダーアサヒ飲料は2014年5月27日、同社の炭酸飲料ブランド「三ツ矢サイダー」の生誕130年記念商品の一環として、専用冷蔵庫で凍る直前のマイナス5度に冷やした状態で提供する「氷点下の三ツ矢サイダー『三ツ矢フリージングサイダー』」を同年6月4日からセブン-イレブンの一部店舗約1000店(今年は長野・山梨約600店、近畿圏約300店、首都圏約100店)で先行発売すると発表した。価格は150円(税別)。500ミリリットルペットボトル入り。「フリージング現象」と呼ばれる現象により、フタを開けた瞬間に中身が凍り始めるのがポイント(【発表リリース:2014年「三ツ矢サイダー」ブランド生誕130周年 氷点下の三ツ矢サイダー『三ツ矢フリージングサイダー』セブン‐イレブンの約1,000店舗にて6月4日(水)より先行発売開始!】)。



↑ 三ツ矢フリージングサイダー
↑ 三ツ矢フリージングサイダー

今回登場する「三ツ矢フリージングサイダー」は、新しい価値提案を目指したアサヒ飲料とセブン-イレブンによる協働事業として、「温度帯と飲み方にこだわった革新的な提案」という商品コンセプトを創設し完成した商品。「商品」「什器」「販売オペレーション」の仕組みを新たに構築することではじめて発売が可能になった。

最大の特徴はその飲みはじめの瞬間に生じる。ペットボトルを開けた瞬間に中身がボトル上部から凍っていく「フリージング現象」が発生し、購入者に「目の前で凍る有様」をダイレクトに体験してもらうことが可能となる(一定条件を満たさない場合や外気温等の環境によって起きない場合がある)。これを実現するため、セブン-イレブンとアサヒ飲料が手を結ぶことで、凍る直前のマイナス5度まで冷やした三ツ矢サイダーを提供するための24時間程度の予備冷蔵と、専用冷蔵庫を用いた12時間程度の冷却という作業工程上の課題を克服し、店頭で「三ツ矢フリージングサイダー」の魅力を最大限引き出した上での販売が行える。

「三ツ矢フリージングサイダー」の中味は、氷点下という条件でもっとも美味しく飲める味わいを追求。しっかりとした「三ツ矢サイダー」の味わいを楽しんでもらうため、通常の「三ツ矢サイダー」より少し濃い目の設定としている。またパッケージは「三ツ矢サイダー」の矢羽根を銀色に施し、氷点下の冷たさをより一層覚えることが出来るデザインとしている。そして「フリージング現象」を飲み手に一層確実に体感してもらうため、ラベル上部を半透明化し、マイナス5度の温度帯で白色から青色に変化する示温シール付きラベルを採用したのもポイント。

今件商品特性の最大のポイントである「フリージング現象」だが、水ではいわゆる「過冷却水」状態にすることで発生しうる現象として知られている。詳しくは【2004年5月号/注いだ水が一瞬で氷に!?(NGKサイエンスサイト/日本ガイシ)】にて解説されているが、ゆっくりと均一に冷やすことでゼロ度より温度が下回っても凍らない状態を得ることができる。このような液体が固体に変わる温度「凝固点」以下の温度でも液体のままにあることを「過冷却」と呼んでいるが、この状態で衝撃を与えたり温度の変化を起こすと、氷に変化するきっかけとなるエネルギーが得られ、瞬時に固体化する。


↑ 日本ガイシによる過冷却水を凍らせる実験動画。【直接リンクはこちら:水を一瞬で凍らせる科学実験 NGKサイエンスサイト【日本ガイシ】】

今回発売される「三ツ矢フリージングサイダー」は専用の冷蔵庫の整備と適応しやすい商品の開発により、この「過冷却」な状態を創り上げ、お客がフタを開けた瞬間に温度変化と衝撃で、手のひらの中で凍る様相を楽しむことができるようにしたものと考えられる。

従来の炭酸飲料をはるかに超えた冷たさを覚えることは間違いないが、それを提供するための環境整備には非常に大きな尽力が必要となる。今件商品が「今年は」1000店舗での提供が精いっぱいなのも納得がいく。見た目の面白さ、不思議さでどこまで訴求力・商品の魅力を底上げしてくれることになるのか、その興味深さをさらに盛り立てる味わいを楽しめるのか。発売が待ち遠しい。


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