山手線に新駅登場、約半世紀ぶり・30番目の駅

2014/06/04 07:00


山手線の新駅JR東日本は2014年6月3日、東京都内に展開する循環鉄道線山手線の田町駅・品川駅の間に、新駅を設置することを発表した。同地域にある品川車利用基地の再構築に伴い創生される用地を活用する事業の一環で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせた暫定開業を予定している。駅名は現時点では未定。新駅が2020年に登場することで、山手線では1971年に開業した西日暮里駅以来約半世紀ぶり、駅数としては30番目の駅となる(【発表リリース:田町-品川駅間に新駅を設置し、まちづくりを進めます】)。



↑ 新駅に関する発表を伝える報道映像(公式)。
↑ 新駅に関する発表を伝える報道映像(公式)。

↑ 新駅の設置位置(予定)。都営浅草線の泉岳寺駅とほど近い場所になる
↑ 新駅の設置位置(予定)。都営浅草線の泉岳寺駅とほど近い場所になる

山手線沿線南部の品川駅・田町駅周辺は羽田空港への直通ルートであるのと共に、JR東日本が2027年に開業を目指しているリニア中央新幹線の駅が設置される予定などがあり、首都圏と世界、国内の各都市をつなぐ広域交通結節点としての役割が強まっている。そこでJR東日本では国や東京都をはじめ関係各方面と検討を推し進め、目指すべき将来像などを模索している。

その地域に位置する品川車両基地では、基地設備や車両留置か所の見直しを進めており、これが果たされれば約13ヘクタールもの大規模用地が創出されることになる。この用地の有効活用のため、「まちづくり」の検討が進められている。この中核として、今回この場所、田町・品川駅間に新しい駅を創り、国際的に魅力のある交流拠点の創出を図ることになった。

具体的な新駅の場所は東京都港区南、田町駅からは1.3キロ・品川駅からは0.9キロ付近。都営地下鉄線泉岳寺駅からは0.3キロ位の距離。ホーム構造は線路別島式2面4線で、山手線と京浜東北線が入ることになる。開業時期は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせた暫定開業を予定。また用地創出のためもあり、新駅はやや東海道新幹線寄りに創られることから、現在の品川・田町駅間を走る山手線・京浜東北線は現在の国道15号線寄りから、いくぶん東海道新幹線寄りに、東側へ移設されることになる。

↑ 新駅イメージ
↑ 新駅イメージ

新駅前には「人・駅・街・地域をつなぐ、にぎわいと魅力ある人中心の広場空間(2階レベル)」を創出する、国際的な交流拠点を形成する、文化や歴史を感じられるまちづくりを目指すなど、新駅およびそれを拠点とした周辺地域の開発は、多分にオリンピックなどを意識したものが見受けられる。また新駅名は現時点では一切不明だが、一部では公募も検討するとの話も持ち上がっている。これらも含め、今後逐次新しい情報が公開され、同駅の全貌が明らかにされていくのだろう。


■関連記事:
【過去最大・山手線の車体広告が38編成同時展開】
【山手線に懐かしいウグイス色ラッピング列車登場】
【山手線内に無線LANでスマートフォン向け情報配信・「山手線トレインネット」10月に試験運用】
【JR東日本、山手線内で実証実験サービス「トレインネット」再び実施】
【山手線全29駅に転落防止のホームドア「可動式ホーム柵」導入へ】



スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー