これは未来・次世代情報端末な新Famiポート、ファミリーマートで差し換え導入開始
2014/06/12 10:30
ファミリーマートは2014年6月11日、ICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)を活用した店舗づくりを目指す「次世代店舗システム構築プロジェクト」の一環・第一弾実働案件として、同社店舗内に設置しているマルチメディア端末Famiポートについて、新型機に刷新することを発表した。同日から2015年春にかけて、全国店舗にある端末を新・Famiポートに入れ替える。また駅ナカ店舗など狭い場所にある店舗向けに、レジ横などに設置できる「卓上型タイプ」のFamiポートも開発し、この導入も推し進める(【発表リリース:スリムで、スタイリッシュなデザインに進化!マルチメディア端末 Famiポートが新しくなります 駅ナカ向けの卓上型タイプも登場】)。
↑ 新旧Famiポート
Famiポートはチケットの発券だけでなくプリペイドの購入、totoやBIGの購入、国際送金、募金の受付など多様なサービスが利用できるマルチメディア端末。昨今ではインターネットショッピングの利用増加もあり、利用件数は増大中。このような状況を受け、7年ぶりに新機能を搭載した上で、大きなリニューアルを実施することになる。
リニューアルした新端末「新・Famiポート」の特徴は大きく4つに分類される。まず「デザインのスタイリッシュ・スリム化」。内蔵システムのコンパクト化で従来型より50%スリムになった。また液晶パネルを従来の加圧式から、スマホなどでよく使われるマルチタッチ対応のディスプレイに変更している。次いで「QRコードにも対応」。二次元バーコードリーダーと非接触ICカードリーダー・ライターを搭載し、「かざす」操作を1か所に集約。2015年春に全国展開が果たされた後、新機能活用の新サービスも開始される予定。
3つめは「駅ナカ向けの卓上型タイプの展開」。駅ナカ店舗などスペースが限定された店舗用に、レジ横などに設置できる卓上型タイプの端末も登場する。
↑ 新Famiポート・駅ナカ向け卓上タイプ
そして最後は「処理性能のアップと省エネ」。端末の処理性能が従来型の約5倍に向上し、消費電力も40%ほど削減されている。さらに瞬間停電対策としてバッテリー交換が不要な「コンデンサパック」を実装しているため、スリム化などが図られることとなった(従来機はUPSを内蔵)。
ファミリーマートでは今件の新・Famiポートの導入を皮切りに、ストアコントローラー(店舗売上管理コンピュータ。POSシステムを構築する一要素)を刷新するなど、店舗のシステムを3年かけて更新する「次世代店舗システム構築プロジェクト」を断行する。店舗を利用するお客側からは今件Famiポートの世代交代のような目に見える部分しか分からないが、今後多様な面で進化を果たしていくことになるのだろう。
新・Famiポートでは特にディスプレイのマルチタッチ対応化が喜ばしい。操作に難儀する場面も少なからず見受けられていただけに、今後より利便性が向上した上でサービスを受けることができるようになるはずだ。
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