JR四国のキヨスクがセブン-イレブンにリニューアルへ

2014/07/10 07:30


セブン-イレブン Kioskセブン-イレブン・ジャパンと四国旅客鉄道(JR四国)、四国キヨスクは2014年7月9日、JR四国グループが駅の敷地内で展開するキヨスク店舗、ビッグキヨスク店舗の駅店舗事業について、業務提携契約を締結したと発表した。この提携に伴い、JR四国のキヨスク店舗のうち36店舗が提携店舗「セブン-イレブン Kiosk」としてリニューアルされることになる(【発表リリース:JR四国グループとキヨスク店舗事業における業務提携を締結】)。





↑ JR四国で展開されるセブン-イレブン Kioskの看板と店舗イメージ
↑ JR四国で展開されるセブン-イレブン Kioskの看板と店舗イメージ

昨今の鉄道会社では駅敷地内の売店事業について、自社グループ内のみでの運用の難しさや事業効率に鑑み、例えば西武鉄道がファミリーマートと提携してTOMONYを展開するように、大手コンビニとの提携を結び、コンビニそのもの、あるいは鉄道会社との提携の上でのオリジナル名によるコンビニライクな売店を展開する事例が増えている。鉄道会社はコンビニの流通網やノウハウにより効率的な販売事業が行え鉄道利用客の便益を積み増しできるし、コンビニ側はブランド向上と営業網の拡大が可能となり、双方にとってメリットは小さくない。今回JR西日本とセブン-イレブンが提携したのも、その流れの一環といえる。

今回の提携でJR四国グループとセブン-イレブンは、キヨスク店舗の事業において、個々が持つ事業インフラやノウハウを活かし、提携店舗を展開して駅利用客、さらには周辺住民にこれまで以上の利便性を提供し、駅そのものの活性化、価値向上を目指していくことになる。店舗の方向性は、駅が通勤客で朝と夕方に利用する客が増えることから、その利用状況を加味し、品揃えを充実させると共に、駅ならではのキヨスクのお土産などを提供していく。

↑ セブン-イレブン Kiosk展開エリア
↑ セブン-イレブン Kiosk展開エリア

スケジュールは2014年8月6日に提携第一号店となるKiosk宇多津駅店をオープン。以後逐次リニューアルを行い、約3年間で36店舗のキヨスク店舗を提携店舗にリニューアルする。なおイオン高松店、徳島4号店、高知名品館の3店舗はお土産専門店であることから、提携によるリニューアルからは除外される。

鉄道会社とコンビニの提携は、大よそ企業単位で行われることから、一度提携が実施されると一定領域の駅売店が一気に該当コンビニ系列店舗に差し代わることになる。はたから見ればコンビニの国取り物語のようにも見えてくる。またコンビニと鉄道会社との提携は双方にメリットがあり、利用客にも概してプラスとなることから、今後さらに動きが加速化していくことになるだろう。


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