ファミマも2014年おでん戦線に8月19日から参戦・容器のリニューアルも実施へ
2014/08/19 07:00


↑ おでんの具(一部)
おでんは元来寒い時期にベストマッチな、コンビニでは定番となるカウンターフーズの一種で、ファミリーマートでは汁のうま味を特に強調すべく「つゆだくおでん」と命名している。また気温が下がり始めるころから熱いもの系の出来たて商品への需要が高まる傾向を受け、昨今では8月の中旬以降におでんを展開し始めるコンビニも増えている。ファミリーマートもその例にならうべく、本日19日からおでんの展開を開始することとになった。
2014年度版の「つゆだくおでん」の特徴は4つ。1つは「定番商品」を中心に美味しさを向上している。例えば「国産厚切り大根」では大根の厚さをこれまでより厚くすることで、ボリューム感を一層楽しめるようにしている。また「味付結び白滝(かつお節粉入り)」では、白滝に「鰹節粉末」を練り込むことで、一層かつおの風味が感じられるように仕立てられている。
1つは「分かりやすい価格設定」。税率関連で生じていた端数を考慮し、価格設定を税込で80円・90円・100円・120円・200円に統一した。
1つは「地域別のおでんつゆの採用」。つゆのうま味が「つゆだくおでん」の特徴の一つだが、今年は「東北地方」「北海道・関東地方・東北地方」「関西地方・中国地方・四国地方」「九州地方」「沖縄県」の5つのエリアに分割し、それぞれの地域で好まれる味わいをおでんつゆに反映させている。
そして最後の1つは「容器の変更」。9月下旬以降になるが、おでん容器を順次変更し、電子レンジで温められるものとするのに加え、小サイズは従来の縦長サイズ(カップ式)から平型タイプに変更することで、具材がはっきりと見えて食べやすい規格に変更する。

↑ 新しいおでんの容器
特にこの「おでん容器の変更」は地味だが重要なポイント。電子レンジの利用を可能とすると共に、小サイズを「食べ歩きしやすい形」から「直にテーブルなどに置いて食べやすい形」に変更している。この変更点だけでも、「つゆだくおでん」が単なるファストフードとしてよりは、自宅や職場に持ち帰って食べる「中食」タイプの商品としての意味合いが強くなっている・需要が高まっていること、さらにいえば一人暮らしの需要が増加している状況を表している。
今回のファミリーマートにおける「つゆだくおでん」発売開始で、コンビニ大手3社ではすべておでんの発売が始まったことになる。まるでコンビニおでんの始まりが、夏の終わりへの足音のようにすら感じられる、季節の変わり目を表す季語のようにすら覚えるのは当方だけではあるまい。
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