ローソンと複合書店が握手した…次世代型書店コンビニ、広島にオープン

2014/09/23 08:17


ローソン フタバ図書GIGA広島駅前店ローソンは2014年9月22日、フタバ図書と包括業務提携を締結し、複合書店とコンビニとの一体型店舗を展開していくと発表した。そして同年10月23日に、この提携に基づきフタバ図書運営の一体型店舗「ローソン フタバ図書GIGA広島駅前店」を第一号店としてオープンすることを明らかにしている。同種店舗は来春までに広島県を中心に5店舗、3年間で20店舗まで規模を拡大する予定(【発表リリース:複合書店とコンビニエンスストアが一体となった「未来型書店コンビニ」オープン】)。



↑ 「ローソン フタバ図書GIGA広島駅前店」店舗外観・店内イメージ
↑ 「ローソン フタバ図書GIGA広島駅前店」店舗外観・店内イメージ

フタバ図書は書店経営を中心に、CDやDVDなどの販売・レンタル、文具やゲームソフトの販売など、複合的なエンタメ提供を行う、今流行の「マルチメディア型複合書店」。今回ローソンとフタバ図書は提携を結び、この複合書店とコンビニが一体化した次世代型書店コンビニを展開することとなった。

この次世代型書店コンビニの一号店は、フタバ図書の旗艦店であるフタバ図書GIGA広島駅前店。同店舗の1階部分を改装し、ローソンを併設することになる。元々コンビニを求める声が大きかったことから、同店を利用していたお客自身はもちろんだが、フタバ図書側としても需要に応える形でさらなる集客や滞在時間の増加など、大きなメリットが得られる。

内部構造的には道路に面した通常入口の他、書店側にもローソン店舗への入口を設置。フタバ図書の営業時間内であれば書店側から行き来することができる。要はデパート内に併設されたファストフード店や、ドラッグストア内の製薬局のようなポジションで、これまで店舗に無かったサービスが部局ごと新設・増設されたスタイル。

コンビニが多種多様なサービスを提供する、地域生活を支える万屋的存在価値を有するに至り、既存の他店舗にとってコンビニの併設が大きな魅力を持つようになった。自店舗には集客・ついで買いを期待できるのはもちろん、商品やサービスの連動性による相乗効果も狙える。コンビニ側としても商用エリアの拡大が出来、コンビニ自身が取り扱っていない商品などを実質的に販売しているのと同じになるため(売上は得られないが、顧客サービスとしての提供は果たせることになる)、双方にメリットが生じる。

昨今では大手コンビニ各社とも、類似他業種との共同店舗の模索展開が続いている。今回登場する複合書店との共同店舗、次世代型書店コンビニもまた、実証実験に近いものがある。互いにプラスの効用をもたらし、顧客にも大きな便益が得られるような成果があれば、さらにその規模を拡大していくに違いない。


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