緊急地震速報を模したニセ迷惑メール確認、気象庁が注意喚起
2014/09/26 06:51
気象庁は2014年9月24日、緊急地震速報をよそおった迷惑メールが確認されたとし、注意喚起を行った。それらのメールやメールの文面をコピーした掲示板などの書き込みについて、気象庁は一切関与していないと説明すると共に、そのような文面に添付されているURLへアクセスしないよう注意を呼び掛けている(【発表リリース;緊急地震速報を装った迷惑メールにご注意下さい】)。
↑ 気象庁の勧告による偽の緊急地震速報メールの内容解説
今回発表された内容によると、心当たりがない、想定され得ないアドレスからの緊急地震速報のようなメールや、緊急地震速報の内容と表した文面のソーシャルメディアへの投稿が確認されている。それらの文面に添付されたURLは当然リスクのあるページのアクセスや、アプリのインストールを求めるもので、百害あって一利なしに他ならない。
気象庁が提供する本物の緊急地震速報のメールでは、「本文中にリンクは記載されていない」「通常のメールにおける着信音では無く、専用の着信音で着信する」などの特徴がある。つまり普通のメール着信音で届いた「緊急地震速報」的なメールはすべてニセモノと判断して良い。
今回報告された事例は、以前【動画の「慣れ」でトラブるダマシのテクニック】などで解説した、人の「慣れ」に乗じたトリックの一種。しかも緊急性が高い要素を持つ緊急地震速報を模して受信者の判断を鈍らせる特徴は、いわゆる「オレオレ詐欺」のそれに近いものがある。事前情報が無ければ、突然メールが着信して「地震の影響により津波が発生する恐れがあります。今後の情報に注意して行動してください。※詳細はコチラよりご確認頂けます」と表記されていたら、焦りのあまり、その先にあるリンクをクリックしてしまう可能性は多分にある。
どれほど興味があろうと緊急性を有する状況でも、身に覚えのないメールの内容は信頼せず、リンクは踏まない。街中で突然出会った、友達のふりをする見知らぬ人から手渡された飲み物を口に含むことや、誘いに乗って車に乗車することは、普通の判断力を持つ人ならあり得ない。それと同じ感覚で対応してほしい。
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