マレーシアのモノレールやタイの列車に日本のラッピング、JR東が海外プロモーションを実施
2014/10/09 06:55

↑ マレーシアのクアラルンプールKLモノレール。【直接リンクはこちら:Kuala Lumpur Monorail 】

↑ マレーシアのクアラルンプールKLモノレールに施されるラッピング
今回JR東が展開するのは、訪日旅行者数の拡大を目指した海外での情報発信・広報宣伝活動の強化の一環としてのプロモーション。マレーシアでは個人旅行向けの鉄道利用パッケージ商品ブランド「Eastern Japan Tokyo Rail Days」の告知浸透を目的とし、クアラルンプールKLモノレールの車体に日本の新幹線(E5、E6系)と旅行客の姿などを描いたラッピングを施し、さらに車内にも広告を展開する。
対象車両は1編成で片面はE5系(エメラルドグリーン)、もう片面はE6系(真紅)の色合いが映える車体とアルファベットで「SHINKANSEN JAPAN」の文字が描かれることになる。パッと見で日本の新幹線が街中を走るような見た目となっているのが興味深い。12月からは同様の商品ブランドの商品「東京雪遊び(GALA湯沢)」をアピールすると説明されているが、具体的なラベルのビジュアルは現時点では未公開。その商品内容から積雪やスキーなどのビジュアルが用いられるかもしれないが、マレーシアではより目立つ形となるに違いない。
一方タイでもスクムウィット線の1編成に2014年11月1日から2015年2月までの予定で、「Eastern Japan Tokyo Rail Days」の「東京雪遊び(GALA湯沢)」を公知する目的で、バンコク・スカイトレイン(BTS)の車体にラッピングを施し、車内広告も展開する。

↑ タイのバンコク・スカイトレインに施されるラッピング
こちらは雪が降る空と雪化粧を施した山々を背景に、スキーをしたりスノボーを楽しむ人たちの姿などが描かれ、雪の中での遊びの楽しさをアピールするものとなっている。
日本国内では電車だけでなくバスやタクシーなどの公共交通機関でしばしば見かけるようになった、さらには個人の乗用車に好きな対象のイメージを施す、いわゆる「痛車」的なものも展開しているラッピングによる広告展開。しかし日本の広告やイメージなどが海外のラッピングとして用いられるのは珍しい(タイでは札幌の観光プロモーションとして初音ミクのラッピング電車が今年8月から走っている)。特にマレーシアのモノレールに施されるラッピングは、新幹線が走っているように見えることから、装甲路線周辺の人達の目を引き寄せ、大いに注目を集めることとなるだろう。
■関連記事:
【170両追加で計350両をインドネシアへ・JR東日本が退役車両をインドネシアの鉄道事業者に譲渡、技術支援も実施へ】
【相模鉄道「走るウルトラヒーロー号」のラッピング列車を運行】
【相模鉄道でマスコットキャラ「そうにゃん」のラッピング電車運行へ】
スポンサードリンク