エレベーターに非常用品設置・震災に備えて東京メトロが実施へ
2015/01/08 16:49
東京メトロは2015年1月5日、同社が運営する駅構内の管理対象となるエレベーターすべて(129駅・310台)について、非常用品を同年1月6日以降順次、2014年度中に設置することを発表した。大規模な震災などが発生しエレベーターが移動途中で停止し、利用客が閉じ込められた際に使用できる(【発表リリース:大規模な震災に備え、エレベーター内に非常用品を設置します】)。
↑ エレベーター内非常用品設置イメージ(赤丸内が非常用品)
今回発表された、エレベーター内部に設置される非常用品は、大規模な震災などが発生した際に、万一エレベーターが最寄りの階に移動できず途中で停止したままとなり、エレベーター内に居る人が外部に脱出できず閉じ込められた際に利用してもらう備品。説明にいわく「お客様を救助するまでの間、エレベーター内に設置した非常用品をご使用いただくことが可能となります」とあり、閉じ込め事案が発生した場合に限り利用が可能となる。
非常用品の内容は次の通り。11人用エレベーターの場合、次の7種類の用品が内包されている(カッコ内は20人乗りエレベーターの場合の数)。
(1)非常用飲料水(50ml×10)…1個(2個)
(2)簡易トイレ(大)…3個(6個)
(3)簡易トイレ(小)…3個(6個)
(4)エマージェンシーブランケット…2枚
(5)ホイッスル…1個
(6)サイリュームライト…2本
(7)救急用品…1式
(2)簡易トイレ(大)…3個(6個)
(3)簡易トイレ(小)…3個(6個)
(4)エマージェンシーブランケット…2枚
(5)ホイッスル…1個
(6)サイリュームライト…2本
(7)救急用品…1式
東京メトロ側では今回の非常用品設置について、先の東日本大震災以降、自然災害対策について見直し・強化を進めており、その一環としての決定であると説明している。エレベーターの閉じ込め事案は滅多に起きるものではないが、多数のエレベーターを有する東京メトロのような施設の場合、リスクを考慮すれば今回の措置は賢明なものと評価できよう。
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