すき家の牛丼並盛350円へ値上げ、肉と玉ねぎも2割増に
2015/04/02 13:06


↑ 「NEW VALUE」を掲げるイメージ画像
説明によると今回の牛丼の仕様及び価格変更は、創業以来変えることの無かった牛丼の設計そのものを見直したとのこと。具体的にはリリースでは具材として使われている牛肉と玉ねぎの20%増量が実施されると説明されており、牛丼における主要構成要素のご飯・牛肉・玉ねぎの比率において、最適化がはかられたものと思われる。これにより「今まで以上にボリュームのある商品」となったとあり、充実したメインメニューとしての提案姿勢が見受けられる。
並盛の価格が引き上げられれば当然他サイズ(ミニ、中盛、大盛、特盛、メガ)も引き上げられるはずだが、現時点では何の告知も無い。現行の並盛291円(税込)が350円(税込)に引き上げられることでおよそ20%の価格上昇となるため、他のメニューも2割前後の上昇が見込まれる。なお増量率は並盛の場合牛肉・玉ねぎ共に20%だが、他のサイズは異なると言及されている。また一部報道ではこれに合わせてトッピングの価格を引き下げるとあるが、リリースではその点に関する説明は無い。
今回の値上げにより、いわゆる牛丼御三家(吉野家、松屋、すき家)のメインメニューとなる牛丼・牛めしの並盛価格は次の通りとなる。
・吉野家…380円
・すき家…350円
・松屋…380円(プレミアム)、290円(ノーマル)
※いずれも税込
・すき家…350円
・松屋…380円(プレミアム)、290円(ノーマル)
※いずれも税込
松屋のノーマルタイプの牛丼が290円と最安値を示すことになるが、これは一部店舗に限られるため、プレミアム牛丼の380円をベースとすると、すき家が今回350円に値上げをしたとしても、引き続き牛丼御三家中最安値を維持することになる。すき家としてはこの点を前面に押し立て、アドバンテージを確保する腹積もりに見える。
すき家本部の親会社であるゼンショーホールディングスでは同年3月31日、同社グループ内のパート・アルバイト従業員の時給を一律2.50%引き上げることを発表している。今回の値上げはこれも少なからぬ影響しているのだろう。
コストの上昇に伴う価格引き上げは止む無しな状況にあり、また牛肉・玉ねぎの増量2割で価格が2割上昇のため、値上げ感は最小限に留められる。他方、お値打ち感が長所の一つだったすき家の牛丼が今回値上げされることで、どこまで客入り・売上に影響を及ぼすことになるのか、今後の動向が気になるところではある。
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