今年も登場、往年まんが風「痴漢撲滅キャンペーン」啓蒙ポスター
2015/05/27 05:25
東京都や関東エリアの鉄道事業者は2015年5月26日、警察と連携する形で「痴漢撲滅キャンペーン」を同年6月1日から12日までの12日間に渡り実施すると発表した。警戒強化や呼びかけの実施、イベントの開催、啓蒙ポスターの掲載を行う。山手線をはじめとした主要路線の「トレインチャンネル」でもポスターと同内容の呼びかけを放映する(【発表リリース:痴漢撲滅キャンペーンの実施について】)。
↑ 2015年の痴漢撲滅キャンペーンのポスター
今回実施される「痴漢撲滅キャンペーン」は毎年この時期に、警戒強化の引き締めと周知啓蒙の意図で行われるもので、具体的な内容としては「啓蒙ポスター掲出」「車内や駅構内における放送での呼びかけ」「警察官などや鉄道事業者社員によるイベント実施」などが展開される。警察の痴漢対策強化期間は6月1日から5日の5日間だが、キャンペーン自体は12日までの実施となる。
今件キャンペーンに関しては、啓蒙用のポスターについても注目が集まっている。【鉄道各社の「痴漢撲滅キャンペーン」のポスターが今年の分もイカしてる件について】で具体的に解説しているが、毎年実施するこのキャンペーンでは2013年分から「痴漢行為は犯罪であり、鉄道関係者なども積極果敢に対応する。周囲も無視をせずに見逃すことの無いように」との意味を込め、キャッチコピー「みんなの勇気と声で痴漢撲滅」と共に、コマ割りされた漫画風のイラストのポスターを作成、掲示している。
2013年分は1970年代前後のやや劇画タッチなイラストだったのに対し、昨年2014年分はやや時代が進んで1980年から1990年代初頭に流行った漫画風のビジュアルが採用されている(人物の等身にもそれが表れている)。今回掲出が決まった2015年分は、1990年半ばから後半的なタッチが用いられており、具体例を挙げるとすれば漫画として掲載当初の「美少女戦士セーラームーン」など少女漫画風な作風といえる。分かりやすさと共に、明らかに毎年時代を現代に近づける形で毎年似たような情景を描く趣向は、センスの点、そして話題を集める手法として大いに評価が出来る。
ポスターの駅構内などへの掲載は6月から。該当地域の人は実物の登場に期待すると共に、訴えられている内容を改めてかみしめてほしいものである。
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