栗ごはんやみそ汁、天ぷら、茶わん蒸し……素朴で味わい深い和の食文化切手発売
2015/09/25 04:27


↑ 和の食文化シリーズ 第1集
今回展開が決まった「和の食文化シリーズ」は、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを記念したもので、和食の社会性、機能性、地域性などを題材にして展開されることになる。第1集となる今作では、栗ごはん、みそ汁、天ぷら、白米と奈良漬け、みそ汁とひじきの煮物、茶わん蒸し、味の干物、五目ごはんとぬか漬け、けんちん汁、かぼちゃの煮物と冷ややっこをデザインとして採用。それぞれ紙粘土でミニチュアを作成して家庭の食卓をイメージし、切手のデザインに用いている。
シートは10枚つづり。上部にはちゃぶ台に載せられた典型的な二人前の食事が並べられており、栗ごはんとみそ汁の部分がミシン目で打ち抜かれて切手化され、下部には天ぷらをはじめとした他の食材がそれぞれ個々のシーンで映し出されて切手化されている。ミニチュアによる映像化は、CGや絵画とはまた違った味わいがあり、興味深さを覚える。このミニチュアは切手デザイナーの星山理佳氏が自ら制作したものであり、発行日以降一部の郵便局などで展示予定とのこと。
記念切手である以上、普通の郵便(82円であることから通常の封筒による郵送)に用いることが可能だが、そのビジュアルの美しさから使うのには惜しくなる。今回は第1集として「一汁三菜」(家庭料理の基本とされている組み合わせ。主食のご飯以外に主菜1品、副菜2品、汁物と漬物で構成される献立)にスポットライトが当てられているが、今後どのような和食が題材となるのか、それもまた楽しみでならない。
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