牛丼御三家、相次ぎ期間や地域限定で牛丼(めし)を値下げ

2015/09/26 05:55


すき家は2015年9月25日、「秋の肉祭り」と称し、同社のメインメニュー「牛丼」に関して、同年9月29日午前9時から10月8日午前8時までの期間限定、沖縄県を除く同社店舗において、牛丼並盛を通常価格350円(税込、以下同)から290円に値下げして販売すると発表した。他の牛丼類も60円引きで提供する。また、牛丼御三家の他二社にあたる吉野家や松屋でも、メインメニューの牛丼や牛めしに関して、同様の期間限定・地域限定の値下げキャンペーンを実施すると発表した(【すき家:すき家が「秋の肉祭り」を開催!9月29日(火)から9日間、全国で牛丼並盛290円】)。



↑ 左から吉野家・松屋・すき家のキャンペーン公知ポスター
↑ 左から吉野家・松屋・すき家のキャンペーン公知ポスター

今回発表された牛丼チェーン店各社の値下げキャンペーンに係わる概要は次の通り。期間はすべて2015年。価格はすべて税込。

●吉野家
・牛丼並盛380円→300円
 その他牛丼大盛・特盛、牛皿など牛丼関連商品も80円引き
・10月1日10時から10月7日20時まで
・近畿、中国、四国、九州地区店舗

●松屋
・プレミアム牛めし並盛380円→330円
 その他プレミアム牛めしの各サイズ50円引き
・10月15日10時から10月22日15時まで
・プレミアム牛めし販売店舗

●すき家
・牛丼並盛350円→290円
 その他牛丼類も60円引き
・9月29日9時から10月8日8時まで
・沖縄県を除く全店舗

外食チェーン店業界や牛丼チェーン店の月次業績解説記事でも言及の通り、昨今の牛丼御三家では客単価の引き上げに重点を置いており、今回の値下げキャンペーンは意外な動き。まるで震災以前に何度となく繰り返された「牛丼店のチキンレース」をほうふつとさせるものがある。

ただ、今回は各社とも継続的な値下げでは無く、あくまでも新規顧客の確保などを目的とした客数の底上げを狙ったイベント的なものとの認識が強く、価格の引き下げが経常的なものとなる可能性は低い。見方を変えれば、現状においてメインメニューの価格引き下げで客数がどれだけ増えるのか、売上にどれほどの影響を与えるのかに関し、実証実験的な発想も多分にあるものと考えられる。

今回の値下げキャンペーンの実績が反映されるのは、大よそ2015年10月分の業績となる。大きな効果があれば、各社の各数字に表れるに違いない。


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【各社の店舗展開戦略が見えてくる…牛丼御三家の店舗数推移(2015年)(最新)】



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