イオン、テナント89飲食店でエビやクリームなどの虚偽表示

2013/11/20 17:40


スーパー、専門店などを運営するイオンは2013年11月20日、同社グループのショッピングセンター(SC)内で展開されている飲食テナントのうち、全テナントの1.7%にあたる89店舗のメニューにおいて、「ホイップクリーム」を「生クリーム」表示、「バナメイエビ」を「芝エビ」表示するなどの不適切な表示事例がなされていた事実があったことを明らかにした。同社では該当テナントや運営会社に対し、利用客へのお詫びと状況の是正を指導し、現時点では該当テナントでも正しい表示であることを確認している(【発表リリース:弊社SCに入店している飲食テナントのメニュー表示に関する調査結果のお知らせ】)。



リリースによるとイオングループのSC内で展開されている飲食テナント5207店舗に対し、メニュー表示と異なった食材の使用事例のあるなしについて調査を実施(店頭調査、テナント運営会社への文章による確認)。その結果、全飲食テナント5207店舗のうち、1.7%の89店舗のメニューで、いわゆる「不適切な表示」が判明した。具体的には実態が「ホイップクリーム」なのが「生クリーム」表示、「マーガリン」なのが「バタートースト」表示、「輸入牛」が「国産牛」表示、「ブラックタイガー」が「車エビ」表示、「加工肉」が「サーロインステーキ」表示、手こねでないのに「手こね」表示、「中国産わかめ」が「三陸産わかめ」表示などである。

イオン側では判明した不適切表示案件に対し、速やかな適切標示への改善と、利用客へのお詫び告知を行うよう指導。現リリース発表時ですでに各改善が実施されていることを確認しているという。また再発防止策として、イオンのSCに出店するテナントで構成されているイオン同友店会と協議、各テナントと緊密な連携の上、適切な表示がなされていることの確認を定期的に実施していくとのこと。

リリースには該当店舗名と入店しているショッピングセンター名、具体的な不適切表示内容の一覧が掲載されている。上記に一部具体例を挙げたが、昨今良く見聞きするようになった差し換え事例が多く、一連の話が業界内で浸透していたことを改めて認識させられる話ではある。今後、誠実な対応の継続を切に願いたいところだ。


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