日本産科婦人科学会、妊婦へのワクチン接種開始を前にQ&Aを更新

2009/10/24 10:01


ワクチンイメージ日本産科婦人科学会は2009年10月22日、妊娠している婦人もしくは授乳中の婦人に対する新型インフルエンザワクチンの摂取・新型インフルエンザの感染に関する対応質疑応答こと【妊娠している婦人もしくは授乳中の婦人に対しての新型インフルエンザ(H1N1)感染に対する対応Q&A(一般の方対象)】を公開した。同会では5月以降質疑応答を厚生労働省の指針の変更と共に適時改定しており、今回で7回目となる。また同時に【医療関係者向けのもの】の改定版も公開された。



今件は11月から妊婦への新型インフルエンザワクチンの接種が始まることを受け、ワクチンに関する留意点を追加したもの。直接のワクチン接種に関連する事項について概要を箇条書きにすると、

・ワクチンにはチメロサールなどの保存剤が使用されていない製剤(プレフィルドシリンジ製剤、あらかじめ注射器に注射液が充てんされている)も用意されている。希望すればこのワクチンを受けることができる(※チメロサールなどの保存剤が含まれていても安全性に問題はないことは証明ずみ。今回配布されるのは大部分がプレフィルドシリンジ製剤)。

・妊婦に対しては当面、2回の新型インフルエンザワクチン接種が推奨。

・新型インフルエンザワクチンと季節性インフルエンザワクチンの同時接種も可能。副反応の判定のため、ある程度離れた場所(身体の部位で、の意味。摂取医療機関の、ではない)に摂取することを推奨。

・卵アレルギーのある人は、双方のワクチン接種も勧めない。そして(1)発症、発熱したら「ただちに」抗インフルエンザ薬の服用を。(2)罹患者(すでに感染している人)に濃厚接触したらただちに対インフルエンザ薬を予防的に服用する。の2点を推奨。

となる。

同質疑応答ページでは他にも、妊婦における新型インフルエンザのさまざまな留意点(ハイリスク者であること、可能性のある症状を自認した時の対応など)が記載されている。インターネットにアクセスできる(つまり今記事に目を通している)妊婦の方、あるいは身近にいる方はもちろんだが、自分の周囲に「アクセスできる環境の無い」妊婦の方がいたら、ぜひ同学会の質疑応答内容をプリントするなり画面で見せるなりして、教えてあげて欲しい。



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