「エアコン節約で人がバタバタ倒れる国ニッポン」国民負担率約5割&物価高で"中流完全崩壊"という漆黒の絶望への解説コメント
2024/07/05 17:07
【不破雷蔵さんのコメント】国民生活基礎調査の所得金額階級別の中央値が大きく落ち込んでいるとのことですが、高齢化=退職後の再就職で収入が少ない世帯の増加も一因。実際、国...#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/pdZtiLjSFf
— 140gnews (@140gnews) July 5, 2024
国民生活基礎調査の所得金額階級別の中央値が大きく落ち込んでいるとのことですが、高齢化=退職後の再就職で収入が少ない世帯の増加も一因。実際、国民生活基礎調査の値を基に、平均世帯人員・平均有業人員数あたり世帯所得中央値を勘案すると、前世紀末をピークに多少減少は生じていますが、2015年あたりから再び増加に転じています。
高齢層のエアコンの非稼働問題ですが、電気代節約のため以外に、加齢で温度の変化に気がつきにくい(体温調節能力の劣化)、人工的な冷気を嫌う、操作に難儀、過去の生活スタイルを踏襲などの理由が考えられます。なお、日本救急医学会の「熱中症の実態調査」によると、熱中症で受診した事例についての統計調査結果として、当事者の世代別では高齢層ほど「エアコンの設置はしていたが停止中」の事例が多く、そして(年齢を問わず)エアコン停止状態で搬送された熱中症患者ほど病症の重症度が大きい結果が出ています。
感情表現を含む題名の記事は警戒せよ、無視してもかまわないとの原則に従うと、無視してもよい記事。電気代節約を念頭にエアコンを節約する人がいるのは事実だけど、それだけを原因とするような論旨を鵜呑みにすると、高齢者の熱中症リスクに関する根本的な問題を見失ってしまう次第で。
あと、国民負担率約5割云々とありますけど、OECDの統計の限りでは、国民負担率はむしろ日本は低い方。そして、多分が社会保障費なので「それでは社会保障費を削りましょうか?」という話には絶対にならない(読者の多分を占める高齢者が多分に影響を受けるから)あたり、イエロージャーナリズムの香りがしますよね、と。
スポンサードリンク