農作業中に熱中症で倒れたか 86歳の男性が畑で死亡確認 6日から民生委員が行方を捜すへの解説コメント

2024/07/08 17:22



熱中症の発症場所は一般的に家庭内(住居内)がもっとも多く、次いで道路、公衆の屋外となっています(消防庁発表の熱中症による救急搬送者数の実数データより)。一方で厚労省の人口動態統計から、熱中症による死亡者の発見時の場所を調べると、高齢者においては家庭内がもっと多いことに変わりはないものの、男女ともに農場での発見が多数に及んでいることが確認できます。

65歳以上に限れば、家庭内での確認数は男性313人・女性280人(3年平均)ですが、農場での確認数は男性36人・女性20人と、消息不明の場所を除けば家庭内に次いで多い値に。高齢者は農作業の際に暑い中でも無理をして続けることで、熱中症となる事例が多々あるようです。

原因としては体の変調に気がつかない、広い農場にいるため退避するのが間に合わないなどが考えられます。一人暮らしが多いため、他の人が注意を払う機会がないのも大きな原因でしょう。

高齢者の熱中症発症リスク、実のところ室内がトップではありますが、農場も多いのが実情。高齢者のみ世帯での農業従事とか、家族が他にいても農作業は高齢者だけというケースが多々あるので、発症リスクが高まるのは仕方がないかもしれません。せめてそのような事例においては、熱中症の怖さを教えるとともに、対策をするよう注意するべきでしょう。

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