ラーメン店の多い県ほど、脳卒中死亡率が高い…自治医大の研究者が考察する「統計的に有意な差」が出た背景への解説コメント

2024/07/11 15:54



参考までに、家計調査で総世帯の外食・中華そば(ラーメン)の支出額(円)と、人口動態統計から脳血管疾患の死亡率(人口10万対)を勘案し、上位都道府県を確認したところ、

・中華そば支出額
宮城県…16341
福島県…14306
山形県…13522
新潟県…12562
愛知県…12143
兵庫県…11808
富山県…11158
高知県…10578
栃木県…9795
青森県…9367

・脳血管疾患の死亡率
秋田県…169.9
岩手県…165.2
山形県…133.4
福島県…130.2
新潟県…129.0
高知県…124.3
青森県…124.0
鹿児島県…119.8
長野県…119.2
島根県…115.0
宮崎県…114.7

となり、明確な関連性は確認できませんでした。脳血管疾患はむしろ、高塩分や寒冷地で多いことが知られており、それらの地域ではラーメン店が多い、ということなのかもしれません。

ラーメン店の公的機関による店舗数実情は、商業系の統計探せば出てくるとは思うけど、すぐには見つからなかったので、消費する側の観点から家計調査で勘案。両者の数字の動向を精査したけど、明確な関係性は見当たらず。本文中での指摘のあれこれも、多分に相関関係のレベルではないかな、と。何しろ、外食のラーメンだけで脳血管疾患に具体的な数字の影響が出てくるような話は考えにくいので。寒さでラーメンスープを飲み干してしまいがちとか、暖を取るのにラーメンに頼りがちとかまでいくのなら話は分かるけど。

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