【熱中症死者1500人時代】それでもなぜ老人は夏場に厚着するのか「5つの仮説」を検証するへの解説コメント 

2024/07/12 18:24


人口動態統計によるは直近2022年までの熱中症による死亡者数は次の通り。

2016年…621人
2017年…635人
2018年…1581人
2019年…1224人
2020年…1528人
2021年…753人
2022年…1477人

1500人前後の数字がよく出るようになったのはここ5、6年ほどの間で、それ以前は500~1000人前後でした。一方で、死亡者数の高齢者(65歳以上)比率は確実に増加しており、2001年当時は60.1%でしたが、2022年では85.9%(3年平均値から算出)にまで増加しています。死亡者数の増加は、気温上昇だけでなく、高齢者比率の増加も一因です。

また熱中症環境保健マニュアル記載のデータによれば、熱中症発症の高齢者は男性が5割、女性は6割以上が住宅内で発見されています。同居人がいれば、厚着の不自然さにはすぐ気がつくはずなのですが…。

熱中症による死亡者数が1500人前後になったのはこの数年。暑さの上乗せと高齢者の増加が一因。そして高齢者が熱中症になりやすいのは、心身の老化で暑さを感じにくくなっている一方で、体そのものは暑さに耐えがたくなっているのが大きな要因。寒さには敏感だけど、暑さには鈍感との指摘もあります。あとは、高齢者の一人暮らしが増えているのも間接的な原因の一つではないでしょうか。

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