夫より圧倒的に多い妻の家事時間 妻の収入が上であっても変わらない男性優位の理不尽さへの解説コメント

2024/07/19 18:03



国立社会保障・人口問題研究所の全国家庭動向調査によれば、妻の平日の家事時間は正規社員で186分、非正規で237分、専業主婦では344分。これに関して夫との家事の分担比率は、正規では69.0%、非正規で78.7%、専業主婦では81.2%。夫もそれなりに家事をこなしています。

また内閣府の男女共同参画社会に関する世論調査によれば、家事も育児も、外部サービスを利用した上で、夫と妻、半分ずつの分担の希望がもっとも多いとの結果が(家事では男性55.9%、女性59.1%が同意)。

一方今記事では収入を家事時間の負担に比するべきとのことですが、それでは労働時間や労働負荷、在宅時間などが考慮されず、また例えば専業主婦世帯では夫は一切家事をしなくてもよいことになってしまいます。「家事育児は収入が低い妻がやること」の仮説がおかしいとしても、「収入で家事比率を勘案すべき」とは別問題ではないでしょうか。

漫画ポータルサイトなどでよく見かける、ヘイト系半実情漫画でよく見かける、大黒柱は夫だから家事はしないとか、妻の方が稼ぎは上なのだから夫はもっと家事をしろだとか、そういう話の焚き付け的な論旨の記事ですね。収入が下の方が家事ももっと分担すべぎというのは、一見すると正論のようにも見えますけれど、労働負荷や労働時間を考慮に含めないと、絶対にパンクしてしまいますし、第一理不尽な話となる。「家事育児は収入が低い妻がやること」に関しても、話のすり替えな香りが強いのですよね。

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