「最近の若い人は本を読まない!」と批判する60代が完全にブーメランなワケへの解説コメント

2024/07/26 17:44



全国学校図書館協議会の「学校読書調査」によれば、直近2023年における一カ月間の平均読書冊数は小学生12.6冊、中学生5.5冊、高校生1.9冊となっています。この読書には雑誌や電子書籍は含まれていません。

この読書数ですが、高校生はほとんど変化がないものの、小学生・中学生では今世紀に入ってから増加の傾向にあり、この理由として2001年に文科省が呈した「21世紀教育新生プラン」の中で、「朝の読書活動の推進」や「並行読書」(教材の文章と並行する形で学校の図書館などが保有する書籍を読書させる読書スタイル)を推し進めたのがあげられます。

また、電子書籍も読書対象として含まれるのなら、内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、小学生は1.8%、中学生は9.8%、高校生は20.6%が、スマホで電子書籍を利用しているとの結果が出ています。

実際に60代がどれほど読書をしているかについては手元にデータはありませんが、子供に関しては少なくとも読書離れの動きはないわけです。電子書籍も含めれば、むしろ以前より読書の時間・量は増えているかもしれない。読書離れ云々というのは、イメージ的なものか、あるいは読書をしているところを見る機会がないだけなのかもしれません。

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー