「2028年までに本屋はすべて消滅する」…元書店経営者が真剣に訴える「瀕死の店舗を再生させる12の提言」への解説コメント
2024/07/29 17:58
【不破雷蔵さんのコメント】日販の「出版物販売額の実態」によれば、2022年時点で書店の出版物販売額は8157億円。これに対しネット経由は2872億円、コンビニは933...#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/ifCJmrA1Sw
— 140gnews (@140gnews) July 29, 2024
日販の「出版物販売額の実態」によれば、2022年時点で書店の出版物販売額は8157億円。これに対しネット経由は2872億円、コンビニは933億円など。ネット経由以外は押しなべて減少傾向にあり、全体額も10年前の1兆9820億円から1兆4021億円にまで減少。
他方、雑誌やコミックの売上に関しては、2022年時点で雑誌3561億円・コミック3814億円となり、特に雑誌の減少ぶりが大きいです(10年前は8652億円)。ライフスタイルの急変が、雑誌の需要を大きく減らしています。例えば今の電車内で、雑誌を読んでいる人がどれだけいるでしょうか。
なお書店数ですが、2022年度時点で8169店舗。こちらも漸減中。一時期は単に集約・大型化のための数の減少の動きがありましたが、今では純粋な数の減少となっています。特にこの10年ほどは減少度合いが大きくなっており、今後さらに加速することが予想されます。
書籍部門を抱える出版社に多い、このタイプの「新刊書籍のキャンペーンのごとき、抜粋PR的な記事」、いわばPR広告記事とどれほどの違いがあるのか的な記事、紛らわしいものが多かったり、怪しげな内容のものだったり、主旨がかなり強引なケースが多いので、せめて「PR」のタグをつけてほしいとは思うのですけど。
本屋の収入減が雑誌だったというのはよく知られる話ではあるけど、雑誌そのものの需要はスマホの普及などライフスタイルの変化で漸減・激減しているので、これはもうどうしようもない。コンビニですら、匙を投げた感があるぐらいだし(集客アイテムとして割り切るところもありますが)。
あと、「急に書店の閉店が表面化」とありますが、10年ぐらい前から本格的に問題視されていますね。書店数の減少は前世紀末からの傾向ですが、しばらくの間は規模の拡大化・集約化の方向にあり、それすら生じ亡くなったのが2011年度あたり、東日本大震災の後ぐらいからですので。
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