これから人間は「ゆっくりと衰えていき、やがて死に至る」…がん、突然死もないと医療未来学者が断言するワケへの解説コメント

2024/08/12 12:23



厚生労働省発行の死亡診断書(死体検案書)記入マニュアルによれば、老衰があてはまるのは「高齢者で他に記載すべき死亡の原因が無い、いわゆる自然死の場合のみ用います」とのこと。そして厚労省の人口動態統計によれば、人口10万人対での死亡率は、

悪性新生物…316.1
心疾患…190.9
脳血管疾患…88.1
肺炎…60.7
不慮の事故…35.6
自殺…17.4

老衰…147.1

となり、主要死因別では第3位となっています。さらに老衰による死亡率は今世紀初頭から急上昇しています。

老衰による死亡者は2022年時点で17万9529人。うち男性4万9964人・女性12万9565人となっています。詳細は拙稿「老衰による死亡者の実情をさぐる(2023年公開版)」でご確認ください。

主要死因に対する医療技術が進めば、残りとなる老衰で亡くなる人が増えるのはモノの道理。ただし現状では心疾患が増加の動きにあるので、解消は難しいかな。また、病死的なものとは別の話となりますが、孤独死は増えていくでしょう。

直近年は17万9526人…老衰による死亡者動向(最新)
https://medi.ldblog.jp/archives/2283908.html

主要死因別に見た死亡率(1899年以降版)(最新)
https://medi.ldblog.jp/archives/1892740.html

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