動物園や水族館、音楽鑑賞にも「年収による格差」が生じている「厳しい実態」への解説コメント

2024/08/25 18:04



「日本初の全国調査」とありますが、公的機関による調査では、この類の調査は少なからず実施されています。単に目立たない・掘り下げられる事例が少ないだけです。

総務省の社会生活基礎調査が良い例で、こちらでは例えば子供のいる世帯での世帯年収別行動率を知ることができます(万円、%)。

・水泳
300未満…12.4
300~499…17.4
500~699…17.5
700~999…17.6
1000~1499…16.9
1500以上…22.2

・野球
300未満…12.7
300~499…16.2
500~699…18.6
700~999…17.2
1000~1499…17.6
1500以上…21.2

・キャンプ
300未満…4.8
300~499…8.7
500~699…9.6
700~999…10.6
1000~1499…11.7
1500以上…13.4

結果としては本文同様、高年収の世帯ほど子供は多様な体験をする機会が得られていることになります。ただしこれが、是正しなければならない忌むべき傾向であるか否かは、また別の話でしょう。

最近よく見かけるようになった、世帯年収別による子供の体験格差問題。どうも1つの調査・書籍が元ネタで、繰り返し「報道」されているようで、こういう状況はどうにも気持ちがよくないものです。

そもそも年収差による子供の経験の違いは当たり前の話ですし、単にお金の問題だけでなく、保護者のモチベーションや教育の方針による違いもある。そしてピックアップされた「体験」だけが子供にとって有益なものであるとは限らない。その辺りの掘り下げはどうなっているのかしらね。

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