「やりたいことを仕事に」と煽られて若者は長時間労働にのめり込んだ…日本人の本離れを進めた"平成の事情"への解説コメント

2024/08/30 18:40



「本離れ」はよく使われるフレーズですが、例えば全国学校図書館協議会の学校読書調査によると、小中高校生の平均読書冊数は増加中で、高校生は一か月あたり12.6冊、中学生は5.5冊、小学生でも1.9冊の本を読んでいるとの結果が出ています。また、各学校の平均蔵書冊数も増加中です。

さらに文部科学省の社会教育調査によると、図書館の数や施設利用者数も増加中(ただし2020年度以降はコロナ禍の影響で大きく減少しています)。公立図書館の閉館時間も夜中になる傾向があります。

そして「本離れ」は本文の読み方の限りでは紙媒体を指すものと思われますが、電子書籍も含めれば、むしろ本との距離は近づいているとの解釈もできます。市場規模で見ても、日販による「出版物販売額の実態」の公開値で見る限りでは、電子書籍も含めた出版物の販売額は、2019年度を底に全体値としては増加する傾向にあることが確認できているのです。

といくつかのデータを出して、本離れってそもそも本当なの? 本って電子媒体も含めちゃダメなの? 的なツッコミをした次第。紙媒体の本が売れないのは気に食わない、と正直に言ってくれればまだよいのですが。

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