人気雑誌も「休刊ラッシュ」の苦境 出版社の3割超が「赤字」 過去20年で最大、出版不況で低迷脱せずへの解説コメント

2024/09/08 13:41



紙媒体としての印刷物(出版物)と接する場所の代表格である書店ですが、確実に減少中で、日販の「出版物販売額の実態」によれば、2022年度時点で8169店舗。最古の記録2006年度時点では14555店舗でしたから、16年の間に半分近くにまで減少。1店舗あたりの平均坪数は漸増しているので、地方の地域密着型中小店舗を中心に閉じているようです。また書店の代替役として注目されていたコンビニも、今では出版物は脇役扱いされ、売上もコンビニ全体の1%を切っています。

一方で書店など実店舗経由の出版物売上ですが、当然減少を続けているものの、インターネット経由での売上は増加中で、2022年度では実店舗9542億円に対しネット経由が9440億円となり、はじめてネット経由の売上が実店舗のを上回りました。

「出版不況」が果たして「書店経由本の不況」なのか、「出版物不況」なのか、考える必要があるのでしょう。

もう何年言われているんだという感じの「出版不況」。本屋が減ってコンビニでも取り扱いが減る、実店舗での取り扱われ方が雑になる(少なくとも利用者側から見れば)となれば、実店舗経由での売れ行きが落ちるのは当たり前の話。

一方でネット経由の出版物のセールスは成長の一方で、直近では実店舗経由の額を超える形となった。また、電子書籍の類を勘案すると、少なくとも包括的な書籍・雑誌の不況って起きてるのかなという感はある。ちらりとツイートしましたけど、出版業界が、本を取り巻く社会の環境の変化についていけないだけなのかもしれないなぁ、と。お客のこと、考えてますか? 書き手を、コンテンツを大事にしていますか?

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