昔は夏でも「扇風機だけで乗り切れた」って本当ですか? 今年はエアコンを「24時間」つけっぱなしですが、どれだけ涼しかったのでしょうか…?への解説コメント

2024/09/11 17:54



気象庁の公開データベースで100年以上の国内の平均気温動向を確認した限りでは、気温は確実に上昇しています。例えば東京ではこの150年近くの間に夏は平均で3度ほど、冬は4度ほど平均気温が上昇しています。また、真夏日(最高気温30度以上)、猛暑日(最高気温35度以上)、熱帯夜(一般的には1日の間の最低気温が25度以上)の数も確実に増加中。

気象庁の特設解説ページ「ヒートアイランド現象」によれば、この気温上昇について、都市部において長期的な気温の上昇傾向がみられ、特に都市化が進んでいる地点ほど気温の上昇率が大きいとのこと。特に東京では1950年代後半から1970年頃にかけて、気温が大きく上昇したとあります。

使用・排気熱量の増加を考えると、人口密集地帯ほど気温が高くなるのは道理な話で、多くの人が昔より暑さを感じるようになったのは、人口の集中や居住環境の密閉化も要因としてあるかもしれません。

本当に質問者がいるならばとの前提ですが、その質問者の想定している「昔」の場所と、今の質問者の居住地の違いをまずは考えてみましょう、的な。今でも扇風機だけで乗り切れる場所はありますよ…と。気温そのものの上昇はもちろん、気温が高くなる要素がてんこ盛りの場所に住む人が増えているので、暑さを覚える人の割合が増えているというのも一因ではないかなと。気温そのものの上昇度合いは、やはり人口密集地帯の方が高いのですよね。

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