《「低栄養シニア」が増加》物価高で食費節約、肉・魚を買い控えて持病悪化や感染症罹患の危機への解説コメント
2024/10/14 18:30
【不破雷蔵さんのコメント】「厚生労働省の資料」とは国民生活基礎調査のことで、該当設問は生活意識について「大変苦しい」「やや苦しい」「普通」「ややゆとりがある」「大変ゆ...#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/MWxf6JLMuC
— 140gnews (@140gnews) October 14, 2024
「厚生労働省の資料」とは国民生活基礎調査のことで、該当設問は生活意識について「大変苦しい」「やや苦しい」「普通」「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」の5選択肢から1つを選んでもらうもの。直近分は2023年分で、それによると59.0%が苦しい派(「大変苦しい」「やや苦しい」合算)となります。高齢者では元々この値は50%台を行き来しており、2023年では物価高の影響で、大きく値を挙げています。高齢者はエンゲル係数が高いため、値上がりしている食関連の影響が大きい次第です。
公的年金はあくまでも現役世代の手取りの数割(所得代替率、現在では6割台)を補完するもので、それだけで生活する仕組みではありません。他方、高齢社会白書によると、年金受給の高齢者世帯で年金が所得に占める割合では、24.9%が100%、33.3%が80~100%となっているのも事実です(取り崩しは勘案されていません)。
なぜこのタイミングで出された記事なのに、使われているデータが前年分のなの? というツッコミは文字数不足で入れられませんでしたとさ。食関連が大きく上昇した物価高により、高齢者世帯の「生活が苦しい派」の意見が増えたのは事実ですけど、単年分の値のみを挙げて食費云々という話につなげるのは、かなり苦しいかなと。
それと「年金収入だけではこと足りず」とありますけど、元々公的年金はそういう設計だから当然といえば当然。所得代替率というやつですね。残りは就業とか取り崩しで、ということになっているのです。
あと、高齢者は元々たんぱく質や脂質の摂取が少ないことで知られていて、これは景況感云々とは別の問題。食の性質上の話。だから高齢者向けに、高たんぱく質の食品が色々と開発されているわけで。
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