最悪、白紙投票だとしても…「若者が選挙に行く」だけで「シルバー民主主義」打破に効果アリといえるワケ【経済評論家が助言】への解説コメント

2024/10/27 07:54



国政選挙のたびに話題に上る白紙投票ですが、白紙投票は他の無効投票(文字が読めない、雑事を書きこむなど)同様に無効投票として扱われ、投票結果において有効投票数と共に無効投票数・無効投票率として公開されます。原則、白紙投票だけの公開はないため、投票率が底上げされるだけです。当然、当選・落選の投票結果にも影響を与えません。

本文では投票率の低い若年層に白紙投票を勧める感がある内容となっていますが、仮に市井の調査で「多数の若年層が白紙投票」となり、実際に無効投票率が上がったとしても、若年層へのウェイトが高まるわけではありません。白紙投票は白紙委任状です。夕食のメニューの要望を聞かれた時に「何でも良い」と答えるようなものです。白紙投票が増えても、「結果にお任せ」な人が多いと認識されるだけで、それは投票しなかった場合と同じなのです。

元々高齢層の方が人口は多く、投票率も高齢層の方が高ければ、必然的に高齢層のウェイトが高くなり、政治的な注力もそちらに向いてしまう。だから若年層も選挙にいって、選ぶのアレなら白紙投票してという話らしいんだけど。白紙投票は無効投票と合わせてカウントされるのが常で、たまに無効投票の中身が公的に開示されることもあるけど年齢階層別まではなく。そもそも白紙投票ってのは白紙委任状を意味するから、それがいくら増え得ても「結果追随の人が多いな」という認識をされるだけで、その属性のウェイトが高まるわけではないのですね。例えば「ある属性の白紙投票率が50%」となったとしても、「結果、現状を無条件に承認する人が50%」と見られるだけ。

最近よく例に挙げているけど、夕食の献立を聞く話にたとえて考えればいい。カレーとハンバーグとラーメンどれにすると聞かれて、「なんでもいい」と答えたら、何が出てきても文句はいえない。例えばラーメンは昼に食べたから夕食はいらない、どうしても選びたくないと思ったら、ラーメン以外のカレーやハンバーグを選べばよいまでの話なのですね。

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