働くシニアが増加傾向。老後に働きすぎると年金が減るって本当?への解説コメント
2024/10/28 07:00
【不破雷蔵さんのコメント】高齢者の増加と共に就労高齢者の数も増え、また高齢者の就労比率も増加しています。総務省の敬老の日に発表された統計トピックスによれば、65歳以上...#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/IOw3OkrD3T
— 140gnews (@140gnews) October 27, 2024
高齢者の増加と共に就労高齢者の数も増え、また高齢者の就労比率も増加しています。総務省の敬老の日に発表された統計トピックスによれば、65歳以上の就業者数は、20年連続で増加し914万人と過去最多、65歳以上の年齢階級別就業率は25.2%で過去最高を記録しています。
一方で厚生年金部分は収入が一定額を超えると一部、さらには全額カットされる仕組みがあります。元々公的年金は自分の支払ったお金を受け取る積立方式ではなく、社会的扶養の仕組みとしての公的年金という保険を受ける資格を得るためのものでしかありません(賦課方式)。そして年金の受取額は現役世代の所得の半数強を目安とされ(所得代替率)、自己の老後資金の補助をする形となっています。
年金受給の年齢でも就業により現役世代と同等・それ以上の収入があると判断されれば、年金額に調整が入るのは当然の話です。一方、老齢基礎年金は減額されず、全額受け取れます。
就労報酬額によって年金が減らされる云々って話が増えてきたけど、老齢基礎年金部分は減額されないってのがまず一点。そして公的年金制度は賦課方式であって、自分の積み立てた保険金を取り崩すわけではないのだから、受給資格の中身次第で減額されるのも当然だよ、という話であって。せっかく払ったのに減額とかどういうことだという話とか、働けば働くほど年金受取額が減るのなら就労意欲が削られる云々という話はよく聞くけど、そもそも論としての公的年金の制度をちゃんと理解してるのかな、というところです。
[年金制度の仕組みと考え方]第1 公的年金制度の意義、役割
https://www.mhlw.go.jp/stf/nenkin_shikumi_01.html
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