世帯収入の中央値は「405万円」…6割が「苦しい」と回答する日本人のキツすぎる生活への解説コメント

2024/11/08 07:45



「6割が苦しい」とのことですが、国民生活基礎調査における生活意識は前世紀では4割前後でしたが、バブル崩壊で5割台半ばまで急増、それ以降は今世紀に入ってからずっと5割台後半から6割強を示しており、少しずつ「大変苦しい」が増える状態でした。それが2015年以降少しずつ減少し、直近の2023年では物価高の影響で増えている形となります。6割は昨日今日に始まった話ではありません。

世界的に見るとアジアの人達、特に日本人は物事を悲観的にとらえ、意思表示をする傾向があります。米国の調査機関Pew Research Centerの調査によると、「日常生活における普段の生活に対する思惑」を聞いたところ、「良い日」の回答が全世界では27%なのに対し、欧州では17%、ラテンアメリカやアフリカでは4割台、米国では41%なのに対し、韓国では9%、中国では19%、そして日本では最小の8%にとどまっています。

元々国民生活基礎調査の生活意識は「苦しい」が多い状態が続いていて、直近年ではロシアによるウクライナへの侵略戦争の影響で生じた物価高が多分に、特に高齢者に影響をしていて、それが全体値として表れている云々ってのを補足せず、単に「6割ガー」とするのは、数字を使った記事としてはどうなのよ…と思ったけれど、この類の記事の煽りとしては、使い勝手のよいものなのね。

スポンサードリンク



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー