消えてゆく本屋さん 国も警鐘鳴らす 背景には「薄利多売」な慣習もへの解説コメント

2024/11/10 08:26



日販の「出版物販売額の実態」によると、2022年度時点で書店数は8169店舗で、この値は記録のある2006年度(1万4555店舗)から毎年減少しています。書店の総坪数も直近では72.4万坪で、2010年度の95.7万坪をピークに漸減中。2010年度は中小店舗の閉店以外に合併統合などが多々あったことがうかがえますが、それ以降は規模を問わずに閉店していることがうかがえます。

出版科学研究所の公開資料「日本の書店数」でもほぼ同様の動向で、こちらでは直近2023年度で8051店舗(大きさ確定店舗のみ)。こちらのデータを見ると、閉店数がほぼ一定のままで開店数が漸減している実情がうかがえます。

本屋の代替として期待のあったコンビニも、集客力の低下や流通問題を受けて敬遠されており、今やコンビニでの出版物の売上はコンビニ全体の0.8%でしかありません。

具体的なデータがないので挙げなかったけど、本屋が閉店する要因の一つが、店長の高齢化と跡継ぎがいないってこと、さらに利益率の高い雑誌が無茶苦茶売れなくなったこと。子供誌はまだ本屋直買いの需要はあるだろうけど、地方の過疎化と少子化で購入層そのものが減っているし、一般雑誌はスマホにお株奪われて思いっきり買われなくなっている。買うとしてもコンビニで。取次はよほど大手でないと本屋からの人気本のオーダーをまともに受け付けてくれないし、となれば、本屋の売上が落ち込んでビジネスが成り立たなくなるのはモノの道理。

社会的・文化的存在として本屋を位置づけるのなら、交番のように公的機関としての本屋を作り上げるのもいいかなと思ったり。ただそれなら、メインを図書館にして、それに並列させる形で本屋を…というのはどうかな。難しいかな。

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