そもそも『年収103万円の壁』の103万円とはナニ 実は「所得税が課税されるライン」だったへの解説コメント

2024/11/12 19:21



壁の多くは扶養家族に対する優遇のラインで、扶養家族の「年収」が一定額を超えると優遇が外れて負担が生じます。

100万円…住民税発生
103万円…所得税発生、配偶者控除適用外に(配偶者特別控除の適用)
106万円…社会保険料発生
130万円…健康保険の扶養から外れて国民年金加入へ(、国民健康保険の加入へ)
150万円…世帯主の配偶者特別控除額減額開始
201万円5999円…世帯主の配偶者特別控除対象外に

学生の場合は勤労学生控除を適用することで、所得税の発生を130万円超にすることができます(国税庁 タックスアンサー No.1175 勤労学生控除)。

なお自治体の減収の件ですが、相変わらず経済効果に関する試算がなされているのかも含め、試算の内容が明らかにされていません。

壁って優遇措置の撤廃ラインではあるけど、一部は同時に、便益を手にするための最低必要ラインでもあったりするのだよね。例えば106万円の壁の厚生年金とか。

それはともかく。やはりここでも、税収が減るとだけしか騒いでおらず、具体的な試算については明らかにされていない。壁の変更なり撤廃で生じるのは税収の減少だけでなく、多様な経済効果があるはずなのに。第一、それだけ税収が減るってことは、それまで主に低所得者から徴税してたってことだよね…と。


扶養家族から外れる年収とは?税金や手取り額の例、超えた場合を解説
https://biz.moneyforward.com/payroll/basic/73772/#i-6

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